夢女子、推しに捕まる【梵天】

処刑希望 ページ9

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興奮で体は解凍されたのか驚く程すんなり立ち上がることが出来たし目の前の三途春千夜と九井一が固まってる間に鶴蝶のもとまでスキップで移動してご挨拶をすることが出来た



よ！れったんの旦那枠！いい男！


「おい、勝手に動いてんじゃねぇ」



心の中でコールしてると引き金を引く音が聞こえて咄嗟に両手を挙げた


『ひぃん……死ぬんすか私…………』


「死にたくねーなら俺の質問に答えろ」



はるちーに銃を向けられたままココたんにおでこをツンとされる

『ゔぇっ！！』

嘘。正確にはゴリっとされた



質問ってなに？ココたんのビジュが良すぎてなんも頭入ってこなかった

手配書ではただの目付き悪い蛇みたいな感じだったのにそんな美しいエモエモな顔面だとは聞いてねぇ





「働くか。死ぬか。選べ」



ぐいーっと顔を近づけられてた

圧をかけてるつもりなんでしょうけど我々の業界ではご褒美です


なに？働くか死ぬか？

蘭ちゃんの匂い嗅いだしりんちゃんの顔面拝んだし貴方と見つめ合ってるしもうこの世に未練ないんだが




『死に…「ちなみに、死ぬ場合は臓器を生け捕りにする」


『………』




え？嫌なんだけど




「働くならお前のきしょい妄想が仕事になるってよ。良かったな"メガトマト"ちゃん♡」



横にいた蘭ちゃんに肩を組まれ、見せられたのは私のスマホ





Twitterのプロフ画面




「まさかフォロワー8万人とはな。そこまで規模のでかい話だとは思わなかった。これは金になりそうだ」




腕を組んでニヤつくココたん




ん？なんで？





いや、蘭ちゃんは分かる。車の中でメガトマトと名乗ったし。


なぜココたんまで………まさか…………






『見せました……？』



震える声

ロボットのような動きで蘭ちゃんの顔を見る








「おー。だってお前5時間も寝てたし。特にロックもなかったから大体全部のモン見さしてもらったわ」

『…………』

「三途なんて途中で吐いてたぞ」

『…………』

「でもストーリーとか普通に面白い。《おかえり竜胆くん》って作品でモッチー泣いてt…「黙れ灰谷」

『…………』


「すげぇ文才の無駄遣いだな。あとこの《春千夜と熱帯夜》ってやつの“お前の中すげぇどろっどろ”ってセリフ、"中"って漢字じゃなくてカタカナの方がそれっぽいと思…………」






K.O


私はその場で跪いていた







銃を構えるはるちの方へ体を向け、頭を垂れる




『もう殺してくれっ……………！！』






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