校閲家ココたん ページ19
梵天生活も1ヶ月が経とうとしている
生活リズムは前までと何ら変わりはない
ただ部屋が広く食事が豪華になりスマホ執筆から支給されたパソコンに切り替えた
そのくらいだった
何せ私、一日3回やってくる日替わりのおっさんとしか基本会話しないし普通にニート脱せてない
こんなんでいいんでしょうか
「ダメだ」
ココたんこと九井一スカウトマンはオフィスチェアにどかっと座り、腕を組んで私を見上げる
その姿、まるで女王様……
『なんか不都合ありました、か?』
なぜ私がココたんのお部屋にお邪魔してるのかというと、給料日&ノルマの確認と称され呼び出しをくらったからである
それで一言目が"ダメだ"って厳しいんだからっ!
「お前のサイト見たけど」
『え"っ?見たんですか?』
私のこと拒絶するレベルにドン引きしてたのにどういう風の吹き回しよ
「誤字脱字が多い」
真顔でそう言われて返す言葉もない
メガトマト先生の欠点だった
何度コメント欄で言われたことか
「いいかお前はプロだぞ。ガバガバなもん公開したらバカでも冷めるだろ」
ほれ、見てみろ
と言われてこちらに向けられたノートパソコンを覗く
所々に赤く印が付けられていてどうやらその部分が色々間違っちゃってるらしかった
「1番多かったのは主人公は"さん"づけで人の名前呼ぶ設定なのに[蘭ちゃん]になってたり[りんちゃん]になってる表記が多すぎ。あと難しい言葉でまとめようとしなくていいから。こんなもん読むやつバカしかいねぇんだから[沓摺]とか言われても理解出来ねえだろ」
ペラペラと語るココたんの姿に開いた口が塞がらない
め、めっちゃ読まれてる〜!!
隅々まで読み込まれてるぅ〜!!
何言ってたかは正直頭に入ってこなかった
評論家並みの解説をされて屈辱だった
しかも本人至って真面目だし
「これからはチェックを通す。から書き終わったら俺に見せろ」
『へっ?』
「これはビジネスだ。やるなら完璧なものを提出する」
な、なんてことを………!
そんなの恥ずかしいから嫌なんだけど!!
「返事は?」と切れ長の目で圧を掛けられたので嫌々頷いた
『あの、内容の感想とかはないんですか……』
このまま帰るのはごめんだ
読んだなら感想くらいくれ
ココたんのお顔は核心を突かれたような歪んだ表情に変わった
.
.
「……
よっしゃ。
.
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うさ - 続きが気になるんだ...! (4月3日 9時) (レス) @page35 id: 4170d6f2b7 (このIDを非表示/違反報告)
わかちこ(プロフ) - 誰か続きを…続きを作ってくれ…おねがいだから、 (3月26日 9時) (レス) id: b1482de086 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあん - めっちゃおもしろいです!!天才ですか!? (2月11日 8時) (レス) @page31 id: 179fb6e736 (このIDを非表示/違反報告)
むーこ - 最高すぎます、、、、、 (12月16日 17時) (レス) @page35 id: 88cfac20e3 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ - めちゃくちゃ好き。続き気になります (11月10日 16時) (レス) @page35 id: acedfd8679 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:全身急所ちゃん | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/zensinkyuusyo
作成日時:2021年11月25日 17時