8号、ココさんに"もっと"愛されたい

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『ココさん！大丈夫ですか！』





事務所のドアをバーンと開けてやると、ぐでーんとソファに横たわるココさん発見






スヤスヤと眠ってるプリティダーリン

ぬおおお！可愛い！！





「お、早かったじゃねーか」




部屋の奥から紙袋を持った三途さんが登場




「はいよ、コイツの今月の分」

『あ、もういらないです』

「あ？」

『体に害でしかないし。ココさんには長生きして欲しいので』




三途さん飲んでください。といって紙袋を押し返す


ココさんが薬を飲んでるのは、落ち着くからっていう理由に加えて、壊れたいから

私を赤音さんとして扱うようになるまで、精神崩壊するため



そんなところだろう







「お前さぁ………マジで死ぬわけ？」






力の抜けてるココさんの体を担ぐと、三途にそう聞かれた


さっき部屋で私が考えてたことだ



服越しにココさんの体温がじんわりと伝わってきて、何故だか知らないけどまた泣きそうになる









『……分からない。なんか矛盾してるんですよ。ココさんが居ないと生きてけないけど、ココさんが死ぬまで私は死ねないなぁって。
ココさんが辛い思いするのは嫌なのに、いつもしつこく付きまとっちゃうし。
クビにされたのは自分のせいなのに、私は簡単に人生終わらせようとしてる』






自分勝手すぎるんだよね、私






こんなの薬中に話しても意味ないだろうけど


本当にどうしたらいいか分からなくて








「…………話がなげぇ」







ほら

やっぱ真面目に聴いてくんないじゃん

クソ三途







「俺はてめぇの生き方、嫌いじゃねーよ」









.









.









男の人を担いでて重いし、一刻も早く車に戻りたかったけど、三途さんのその言葉に足を止める









「ココさんが辛い思いするのが嫌とか、善人ぶってんなよ気持ちわりぃ。てめぇの人生なんだからてめぇのことだけ考えればいいだろ。好きなようにしろよ。死にたきゃ死ね。誰も止めねーから」









なにそれ





言い方キツくない？

誰も止めねーとか、それはちょっと悲しくない？









………でも









『…………うん。ありがとう三途さん。元気でました』






少しだけその言葉に救われた





「まぁ、これからも働くなら俺の秘書になるんだろ？もっと美人で胸のある女に代わってほしいから死んでくれるとありがてえ」



『うわっ！きっしょ！私だって三途さんの下で働くなら死んだ方がマシですけど！！？』

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