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「あ、そう言えばAって前の組織のボスと付き合ってたんだろ」
ドアにもたれかかっては突拍子もないことを言い出す
『…………なんで』
「経歴はぜーんぶ調べたから」
それだけは知られたくない事だったのに
金と地位に入り浸ってるふしだらな女だって見下すに決まってる
「もし俺がそいつ殺したらどんな気分？」
こういう風に、私だけじゃなくて彼の事まで脅しそうだったから
ボスは私の全てだ
「お前が俺にした事って、そういうことだよ」
『……あんたの元カノに対する愛と私のボスに対する愛じゃ価値が違う』
「だからなんでそーやって決めつけんだよ」
言い様のない怒りが込み上げてくる
一緒にして欲しくなかった
私の人生の中で、ちょっとだけ美しく思えた記憶を
『だってそうでしょ！今朝だって知らない女が家に来たし！』
大して動いてもいないのに息が上がる
怒れば怒るほど惨めだって、そんなことはわかってる
「…………お前、面倒くさ」
少しだけ失望したような顔をされた
胸がちくりと痛む
━━━━きみ綺麗だ自立してるしさっぱりしてて一緒に居てもイラつかなそうだから━━━
あいつが私を殺さずに自分のモノにしようと思った決定打
実際はそんな事ない
いくら形だけの関係でも、他の女と会ってれば不快なもんは不快
意味わかんない
なんでこんな奴に勝手な偏見押し付けられて、勝手に失望されなきゃいけないの
『………！』
カサリと音がして車の向こう側の地面が揺れ動いた
熱くなってた体が一気にヒヤリとして鳥肌が立つ
落ち葉が擦れる音
風は吹いてない
ちょうどさっき、死体を埋めた所だった
『なん、か、いる…………』
灰谷蘭の後ろを指差す
もう一度ざっ、ざっ、と音がしてどんどん私達の方に向かって来ていた
まるで人が歩いてるような音
何も見えないけど
死者のエネルギーみたいなものか
思わず灰谷蘭の袖にしがみついた
「ふっ……ただのリスじゃん」
見てみ、って言われて指のさされた方を向くと、小さな獣がそそくさと私達の足元を通り過ぎて行った
うわ、変な勘違いした
じわじわと肌が熱くなる
掴んでる腕越しに肩で笑ってる震えが伝わってきて尚更
「てか腹減った。なんか食って帰る？肉とか」
『やめてよ。気分悪い』
「死体処理初めてだもんなーお疲れ様ー」
あれ、なんの話ししてたっけ
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こんちゅうはかせ(プロフ) - 感情移入しすぎてめちゃくちゃ鬱になってしまいました…（褒め言葉）解釈一致すぎて感動しました、いつか蘭さんのハピエンもお願いします…♡ (2022年3月11日 7時) (
レス) id: 91a6a45347 (このIDを非表示/違反報告)
よよよ - 完結おめでとうございます！バトエンすごく好きな民だし、作者様の文章力に拍手しながら読ませていただきました！素晴らしい作品ほんとにありがとうございます！ (2022年2月19日 15時) (レス) id: e5b68abb09 (このIDを非表示/違反報告)
全身急所ちゃん(プロフ) - ATR214YSさん» コメありがとうございます！ハッピーエンドもいいけど最後まで犬猿の仲でいて欲しくてバトエンにしました笑。読んでくださりほんとに光栄です〜！ (2022年1月4日 22時) (レス) id: 2e87942ef6 (このIDを非表示/違反報告)
全身急所ちゃん(プロフ) - らすくさん» ありがとうこざいます😭ちょっと衝撃のラストにしたくてやってみました！ (2022年1月4日 22時) (レス) id: 2e87942ef6 (このIDを非表示/違反報告)
ATR214YS(プロフ) - 完結おめでとうございます！2人の気持ちを考えると胸がすごく痛いですし結ばれて欲しかった気持ちもありますがこの終わり方すきだなぁストーリー性がすごくあっていいなぁと思いましたっお疲れ様でした！ (2022年1月3日 21時) (レス) @page46 id: 5cda5f5352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：全身急所ちゃん
| 作者ホームページ：http://mobile.twitter.com/zensinkyuusyo
作成日時：2021年12月12日 18時
