にしはたぐらむ

12 ページ13

頑張れ！って言われましたけども、
あれは参考にならないよな…(笑)

もろ莉里ちゃんやもん。

誠也に聞いた私がバカだ、ごめんよ誠也。









『 … うーん、』

？「 何、考え事？」

『 っ、へっ！？』

？「 俺、おばけかい(笑)」









そんな驚かんでもー、って笑っているのは、









『 ま、正門くん… 』

正「 お昼ぶり〜 」

『 そ、そうやね…！』

正「 今大吾の真似したつもりなんやけど？」

『 っえ！？どこらへん？』

正「 ふはっ(笑)」









な、なんか笑われた………

よく分からんけど正門くんに笑われた……









正「 今から帰るん？」

『 うん、今日は部活もないから 』

正「 末澤くんは？」

『 あ、今日はリチャとデートやねん 』

正「 そっか(笑)」









…なんだろう。

正門くんって不思議。正門ペースに飲まれてる感じ。









『 正門くんは… ？』

正「 俺は大吾待ち 」









大吾、という言葉を聞いてドキッとする私はもう重症かもしれない。









正「 …… 分かりやすいな、ほんま(笑)」

『 へ？』

正「 大吾の事、好きなんやろ？」









ダイゴノコトスキナンヤロ？

ダイゴのコト、スキなんやろ？

大吾のこと、スキなんやろ？

大吾の事、好きなんやろ？



…… って！！！！！！









『 え！ちょ、ま、べ、別にそんなんじゃ！』

正「 俺そーゆん分かるんやわ〜 」

『 …… 』

正「 ほらやっぱアタリ 」

『 …… 意外とグイグイくるんやね、』

正「 そう？」

『 て、てか、これ大吾くんに…… 』

正「 言うわけないやろ？」

『 あ、ありがとう… 』

正「 Aちゃん乙女やな 」









…完全に正門くんのペースに飲まれてるな。








でも不思議と嫌ではないし、むしろ落ち着く感じ。



正門くん、恐るべし。









正「 ま、なんかあったら相談して 」

『 あ、ありがとう 』

正「 もー、そんな警戒せんでも？(笑)」

『 い、いや！ちょっと人見知りで… 』

正「 ま、これからよろしくな〜 」









また明日ー、と言いながらヒラヒラ手を振る正門くん。









正門くんって、何者。

13→←11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す