声優界のモテ男と歌姫【中村悠一】

声優界の歌姫40 ページ41

「また負けた」




中村「Aは弱いな〜ww」




誰のせいで負けたと思っている！




「だって悠一さん、勝負の時にも若本さんの声マネするんですもん！そりゃ負けますよ」





コントローラーを床に置き、その場に寝転びながらそう言うといいじゃんって軽く言われる。




「それより、今日は何しに来たんです？ゲームしにですか？」




中村「いや違う。お前にちょっとな話があってな」





あれ‍？悠一さんなんか雰囲気が変わったような気がする。





大事な話なのかな……まさか、別れ話！？





中村「A、お願いだ」




「いいっ、嫌です！大好きな悠一さんと別れるのは！！」





中村「別れ話じゃないから！…エンカウントに出てくんないかな？ゲストでさ」





……へ‍？





中村「杉田が三宅さん来ねぇかなってうるさいから」





なんだ…よかった、別れ話じゃなくて｡





「いいですよ。ゲストで出ます」




中村「助かるわ。…それで、さっきの言葉はホントか？」




さっきの言葉‍？あぁ〜。




「嘘じゃないです！！……本当に悠一さんが大好きで…別れる事になったら、ずっと私泣いてそうで」





中村「まぁ、勘違いさせる言い方だったしな。でもな」





ｷﾞｭｯ




「///」




中村「俺がAに惚れたんだ。別れる訳無いだろ」





ヤバい……今日の悠一さんいつにも増してカッコいい。




男らしいと言うか…なんて言うか、言葉に表せない位カッコいい。





中村「A、顔あげて」




「はい(ﾁｭｯ……///」




何これ…悠一さんにキスされた。




初めて悠一さんがキスしてくれた。(※実際には初めてでは無いです！)




中村「っん………。好きだ、Aの事が」




「私も大好きです。悠一さんの事が」




悠一さんの唇が離れ、互いに照れながら軽い気持ちを伝え終えるとふと悠一さんが言った。




中村「Aが酔ってた時が最初のキスだったからな。カウントしてないけど」





……へ！？





酔った時、……悠一さんが教えてくれなかった奴の事だよね！？




「そ、それは酔った勢いで私から……」





中村「うん」




「///」




中村「あぁ〜らAちゃ〜ん。顔が真っ赤かよ」




「若本さんvoiceで言わないでぇ〜///恥ずかしよぉ」




初めてだと思ったキスが初めてじゃなかった事に気付いた私……体中がとっても熱くなったのは言うまでもない。

声優界の歌姫41→←声優界の歌姫39

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す