声優界のモテ男と歌姫【中村悠一】

声優界の歌姫30 ページ31

〜宮野side〜

宮野「みんな〜。コントはいかがでした？」




次の衣装に着替え終わり、再びステージの上に登場した俺。




モブ達「面白かった！」




よかったぁ〜…面白いって言ってくれて俺も嬉しい。




Aちゃんたちにまた報告しないと！





*

〜その頃〜

「♪♩♬♪♩♬」




音響「ん〜……もう少し高めで」




「わかり…ました」




私、三宅Aはキャラソンの収録中で何回もやり直されている所であった。




ついでに言うと、これで8回目。




音響監督の我が儘をしっかり聞く私って……真面目。




てか、喉潰れそう……もうすぐライブなのに！！




音響「何‍？文句ある‍？早くして」




「はい」



少し休み、再び収録をし始める。




*

「おづがれ様です」



音響「はい。お疲れ様」



やっと収録が終わった〜……そして私に残った代償は




(声ガラガラだ！！もうすぐライブあるのに)



‍？「ん？Aちゃん、収録お疲れ〜」



部屋から出た時に、鈴村健一さんが廊下で待っていた。




［鈴村さん、お疲れ様です］




鈴村「なんで筆談ww」




あ、説明してなかった！




私はスマホに文字を打ち鈴村さんに見せた。




鈴村「なるほどな。要するに音響さんの我が儘に付き合わされガラガラ声になったんやな」





簡単にまとめられたけど、ご最もです。





鈴村「ゆうきゃんには連絡したん？」




「ノ」




鈴村「してへんのか。まぁさっきなったもんな……スマホ貸して、連絡しとく」




鈴村さんにスマホを渡し、鈴村さんは電話帳から悠一さんの名前を探し電話する。




鈴村「反応楽しみやな」




中村『A‍？どした』




鈴村「ゆうきゃん、俺」




中村『えっ！？鈴村さん！なんでAの‍？』




鈴村「さっき一緒だった。で、Aちゃん今声が出ない状態だからそれをお前に報告するために連絡した。じゃ」




鈴村さん、声ガラガラなだけで声はちゃんと出るよ‍？




中村『ちょっ！！鈴村さっ』




ﾋﾟｯ




鈴村「これで大丈夫。とりあえずのど飴買って家でゆっくりし。ライブ近いやろうし」




スマホを返した後、にっこり微笑む鈴村さんは頭を軽く撫で去ってった。





(心配は嬉しいけど……今晩悠一さんが家に来そうだ)

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