声優界のモテ男と歌姫【中村悠一】

声優界の歌姫21 ページ22

家に戻り、1人みゃ〜さんの事について考える。




実家に連れていきたいけど、お母は猫あんま好まないし。




それ以前の問題に、新幹線乗るしな……。




誰かに預けるしかないか。




「その前に、悠一さんにも連絡入れとこ。1週間実家に帰るって」




みゃ〜さんの件は頭の隅に置いておき、スマホを手に取り悠一さんに電話を掛ける。




『ただいま電話に出る事が出来ません』




「仕事中か……留守電入れておこ」




留守電を入れた後、スマホを机に置き再びみゃ〜さんの事を考える。




そうだ！




もう一回スマホを手に取り、電話帳からある人の名前を探した。




「今仕事中かな‍？」




出るか分からないけど、電話帳から名前を見つけその人に電話をする。




‍？『もしもし‍？Aちゃん如何したの‍？』




出てくれた！




「お仕事中すみません。神谷さん」




そう、私が電話を掛けた相手は事務所の先輩兼猫友の神谷浩史さん。




神谷『大丈夫。今休憩してたとこだし。てか、休憩を小野くんに邪魔されてる所だしw』




小野『邪魔してないよ！』




神谷『小野くん！僕今電話中！静かにして』




なんか、そっち凄い楽しそうだな。




神谷『まぁAちゃんの声聞けたから嬉しんだけどね。それより、用事か何かで電話してきたんだよね？』





そうだった！




「実は、私1週間実家に帰るんですよ。その1週間仕事が奇跡的に休みで。それでみゃ〜さんの面倒を……」





神谷『引き受けよう！！Aちゃんの為なら！それにみゃ〜さんが僕の家に1週間って最高じゃん！』




あっ、神谷さんのテンションが凄い事になってる。




電話越しだけど、1人凄い盛り上がってる。




神谷『にゃんこ先生も喜ぶよ。それじゃ、また僕の家に連れて来てね』




「はい。わかりました！失礼します」




良かった…神谷さんになら安心して預けられる。




「1週間だけ神谷さんの家のにゃんこ先生と仲良くするんだよ」




猫「ﾐｬ〜」




ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ



「あ、悠一さんだ。留守電聞いてくれたかな？」




ﾋﾟｯ



「悠一さんお仕事お疲れ様です。留守電聞きました？」




中村『うん。実家に帰るんでしょ』




良かった〜、ちゃんと聞いてくれた。




とりあえず何か言おうとした時、悠一さんから思わぬ言葉を言い放った。





中村『俺も行く』







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続く

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