社長、甘やかさないでください！【2j3j】② (ページ5)

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弱点さがしページ5

『ハヤトさん、』

『怒らないでくださいね』

加「え？...っちょ、なっ！？ふはっ、まっ、！」

パソコンに向かっていた彼の脇腹を突然容赦なく擽る。
意外にもちゃんと効くようで、椅子の上で必死に抵抗しつつ擽ったさで笑い声が漏れ出していた。

『...なるほど。脇腹は効くんですね.....では、』

加「っはぁ、なにするんで、っ！？」

『こっちはどうですか？』

肩で息をしている隙に、白い首に手を伸ばす。

加「ま、ってほんとに、！...あっははっ、」

抱腹絶倒でそのまま後ろに倒れそうな勢いだったので、名残惜しくも手を離した。

『ハヤトさん、どこでも効くんですね』

加「はぁ......人にこんな所触られたのが久しぶりだったから擽ったくて、」

『あ、仕返しとか言って来そうなので先に言っておきますけどわたしはどこも効きませんよ！』

加「え～？本当ですかね」

疑いの目を向けられたので自分から両腕を開く。

すーっと両手で脇腹を擽られるが、何も感じないのでドヤ顔で彼を見つめた。

加「.....首も効かない、一番効きそうな顔してるのに」

『それどういう意味ですか？？？』

加「.......じゃあ、」

突然、息がかかるほど距離が縮められ、

細い手が視界から消えたと思った瞬間、項から腰まで背骨に沿うように、ゆっくりと指でなぞられる。

加「...ここは？」

耳元で響く低く掠れた声にも反応して、全身に電流が流れるように身震いした。

『.......っあ...だ、めです、っ』

加「ふふっ...素直でよろしい、」

そう言いながら妖艶に微笑まれる。

何事も無かったように再度パソコンと向き合った彼を見て、彼には一生敵わないな、と改めて思いつつ頬が赤くなったのは内緒。