8話 ページ9
バァァン!!!
すぐに銃声だと理解した。
真弥「…パパ…?」
貴「真弥危ない…!!!!」
バァァン!
貴「真弥ぁぁ!!!!!」
ゆうちゃんが真弥を庇って背中を撃たれた。
ゆうちゃんはもう痛みに苦しむ動作もなく、グッたりしている。
蘭「こんばんわ〜♡あれ?」
竜胆「兄貴…いきなり撃たなくても…」
土足で蘭達が入ってきた…
貴「…ゆ、ゆうちゃん……」
ゆうちゃんの冷たくなった手を握ろうとした瞬間…ゆうちゃんの手は踏まれた。
蘭「A〜…久しぶりだね…」
竜胆「…」
私には蘭たちの声が聞こえなかった。
目の前で倒れているゆうちゃんと真弥以外、見えてなかった。
それに苛立ったのか、蘭は私の顎を掴みあげた。
蘭「探したよ…」
竜胆「結婚してたんだな」
蘭「…ふざけんなよ…俺たちのAだよ…誰に許可得てガキ産んでんだ?!ぁあ?!」
蘭は私の頭に銃口を宛てがいながら怒鳴り散らす。
真弥「…ま、まま…パパ…冷たいよ」
蘭「ガキ…てめぇも殺すか…」
竜胆「兄貴、さすがにガキは……」
竜胆が蘭の拳銃を下に向けた。
竜胆「A…家族ごっこはもう終わりだ。」
───── 戻ってこい
貴「やだ…」
私はふらつく足で立ち上がる。
竜胆「A…」
私の中の何かがキレた気がした。
蘭「…はぁ?」
貴「もうやだよ…!!!これ以上私に関わらないでよ!!!」
バァァン!!
竜胆「それ以上言うな。ガキがどうなってもいいのか…」
貴「…?!」
蘭「Aが大人しく俺達の元に戻ってくれば、この子は見逃してやるよ」
貴「…わかった…帰るよ……だから真弥は助けて……」
真弥「まま…?」
真弥の所に歩いて、強く抱き締めた。
貴「真弥…情けないママでごめんね…」
竜胆「…おいガキ、奥の部屋に入れ…」
真弥は竜胆に拳銃で押されながら大人しく部屋に入った。
真弥「ママ?!」
竜胆が真弥を押し込んで、この部屋の鍵を閉めた
竜胆「明日には警察が来る、それまで大人しく寝てろガキ」
蘭「さてと!行こ!A」
蘭に肩を抱かれたまま立ち上がり、目の前のゆうちゃんの死体を越えて、玄関のか扉を閉めた。
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通りすがりの名無し - おもちろいです。がんばってくだせー (5月16日 16時) (レス) @page15 id: ec4fcf486f (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 更新ありがとうございます!楽しみにしてます!! (2021年10月12日 19時) (レス) @page3 id: beb1a1a5cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紀ヒロ | 作成日時:2021年10月12日 17時