もしも…出逢わなければ…2nd (ページ8)

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７話ページ8

貴「え？真弥に？」

仕事中にゆうちゃんから電話が来た。

松葉「あぁ、さっき保育園の先生から連絡が来たんだけど…それで」

話を聞くと、松葉さんの親戚のものですと言う男性二人が真弥に伝えたい事があると言われた…というのだ…

松葉「Aのご両親かと思ったんだけど…違う？」

特に聞いてない…もしそうだったとしても、そんな回りくどい言い方をしないだろうと思った…

貴「違うと思う…とりあえず、今日早退して真弥迎えに行くね」

松葉「俺も今日は早く帰るから真弥を頼む」

貴「うん！気を付けて帰ってきてね」

その日は早めに上がらせてもらい、焦る気持ちを抱えながら車を走らせた。

保育園に着けば、先生が真弥を呼んでくれた。

貴「夫からお話は聞いてます！その方々はどんな方でした？」

先生「はい、えっと…御二方ともスーツ着ていました…真弥ちゃんの事を見て、しゃがんでお話を少ししていたんですが、数分しかいませんでした。その後特に何するわけでも私たちに挨拶して帰っていきまして…」

何しにきた？

真弥を確認…？でもなんで真弥…？

真弥「みてみてー！あのおじさんたちからあめもらった！！」

何故か私はその飴を見て、酷く悪寒がした。

真弥「まま？」

貴「真弥、この飴、ままにくれない？」

真弥は一瞬、不思議そうな顔をしたが、いいよ！と言ってその飴をくれた。

先生方に挨拶をして自宅に戻ると、既にゆうちゃんが帰宅してくれていた。

真弥「パパ！きょうははやいね！」

松葉「真弥とママにに会いたくて早く帰ってきたんだ！」

ゆうちゃんが居てくれるだけでとても安心出来た…

松葉「今日は外に出ない方がいいな」

貴「…うん。」

ピンポーン

インターホンが鳴った。

真弥「はぁーい！！」

真弥が出そうになるのをとっさにゆうちゃんが止めた…

松葉「真弥、パパが出るからここに居なさい」

真弥「うん！」

奥でゆうちゃん鍵を開けようとしていた。

受話器を確認して、何故か画面が真っ暗だった。

なんだろう…開けては行けない気がした。

貴「ゆうちゃん待って！！！！！」

ガチャ…