3話 蘭side ページ4
関東事変が終わったあと…気づいたら周りには警察がいた。
東卍の奴らは居なくなっていて…イザナは血まみれで倒れていた。
警察に乱暴に立たされ、俺たちはまた暗い部屋に放り込まれると思いながら大人しく歩いた。
ふと上を見れば、Aがいたであろう場所には、何も残って居なかった。
竜胆も無表情で大人しく車に乗り込んだ。
蘭「あぁあ…次は探すの手間かかりそうだなぁ」
俺は誰にも聞こえない位の声で1人呟いた。
いつしかと同じ暮らしにかなり飽きて、ほとんど毎日ぼーっとしてる日々が続いた。
ポケットから1枚の写真を出して、ただ見つめることしか出来ない状況に…イライラが募っているのがわかった。
竜胆とオレとAが三人で仲良く弁当食ってる写真だった…
真ん中の席でAがピースしている。
竜胆も真似してピースしていて、俺は弁当を見せびらかすように持って笑っていた…
他にも写真あっただろと思いながらも、この写真を14年近く大事にしている俺に笑った。
過去のこともあった為か、オレと竜胆は10年近くここで暮らすことになるらしい…
竜胆も1枚の写真を大事に持っていた。
竜胆「これだけは死んでも無くせない」
竜胆が心の支えにしている程の写真を見てみれば、やはりそこにはAが写っていた。
Aの家でお泊まり会した時の写真だった。
懐かしい…まだ俺達もガキだった…
Aが竜胆に寄りかかってて、俺はなんかトランプ持ってる写真だった。
覚えてる…
Aと過ごした時間は宝物だった。
何にも変え難いものだ。それを壊すやつは殺す…
お別れする時間が大嫌いだった。
家に帰ればくらい部屋が待っていた。
Aに会えない時間が辛かった…それくらい、俺たちの中ではAの存在が大きすぎた。
だから…三人で暮らそうと俺が提案した。
三人で暮らしている時は本当に幸せだった…
早く取り戻さなきゃなぁ…
蘭「ここを出たら何する？竜胆…」
竜胆は即答した。
竜胆「Aを探す…」
俺たちは流石兄弟だなって思った…
そして大人になってから漸く、俺たちは外に出た。
外の世界にでて、俺たちの居場所はやはりくらい世界だった。
蘭「竜胆〜久しぶりにドライブいこー」
竜胆「運転俺だろ」
そう言いながら俺たちは明るい世界に出た。
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通りすがりの名無し - おもちろいです。がんばってくだせー (5月16日 16時) (
レス) @page15 id: ec4fcf486f (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 更新ありがとうございます！楽しみにしてます！！ (2021年10月12日 19時) (レス) @page3 id: beb1a1a5cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紀ヒロ | 作成日時：2021年10月12日 17時
