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「Aちゃん、君に幾つか質問したい事があるんだ」

僕は今日しようとしていた事を彼女に告げた。

「質問…?」

「うん、君の事知りたくて。Aちゃんも、僕に聞きたいことがあれば聞いて良いからね」

「……お兄さんの名前、教えて…!」

質問して良いよ。と言うと彼女は数秒考えた後、サッと挙手し、僕の名前を聞いてきた。

そういえば、彼女に名前を言ってなかったな…。

「僕は亜風炉照美。照美って呼んでよ」

「照美…!照美ッ!」

Aちゃんは僕の名前を知ると嬉しそうにし、何度も僕の名前を呼ぶ。

「ふふ、どうしたい?」

「何でもない。呼びたいだけ…!」

.「呼びたいだけ」かぁ…

「Aちゃん、」

「照美、なあに?」

「呼んでみただけ」

「…ふふ」

用もないのに名前を呼んだだけでこんなに嬉しそうにされると、此方まで嬉しくなってしまう。

「じゃあ、次は僕が幾つか質問するね」

僕とAちゃんはソファにそっと座り、話を続ける。

「年齢は?」

「多分14歳


……あ、照美、ちょっと待って」

自身の年齢を告げた彼女は、途端に何かを思い出した様に小走りで何処かへと行き、暫くしてから茶色い大きな封筒を持って、僕の元へ戻ってきた。

そしてそれを僕に渡す。


「これは?」

見た目よりも重く、厚い。

「私の事が書いてある…!照美の聞きたいことも、ちょっとは書いてあるかもしれない…!!」

Aちゃんはふんす!と鼻を鳴らした。

「重くなかった?」

「力には自信があるから…!」

力には自信があるなんて、彼女の華奢な体つきからは想像できない。が、本人がそう言っているのだったらそうなんだろう。

「ありがとう。でも、持てないくらい重いものだったら僕を呼んでね?」

「ん、照美に手伝って貰う…!」

僕は彼女を一撫ですると、質問を続けた。

「好きな食べ物とかってある?」

「チョコ、オムライス…!」

「勉強は何処まで出来る?」

「中学二年の夏頃までなら…!」

僕は質問内容と彼女の質問へ大しての回答を一つずつメモしている。

「学校は何処へ行きたい?」

「んー…んー…照美と一緒の学校…!」

彼女はんーんーと暫く唸り、真剣に考えた末、目を輝かせながら木戸川清修へ行きたいと言った。

「木戸川清修かな?じゃあ近い内に見学しに行こうか」

「んッ!行く…!」

彼女はアホ毛を揺らし、輝く瞳で僕を見詰めた。


それから幾つか彼女に質問したり、質問されたりして、質問の時間は終わった。

夢主ちゃん→←弐



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ノア(プロフ) - コメント失礼します!絵、お上手で羨ましいです!とても面白いです!夢主ちゃんの純粋さとか、スッゴい好きです!妹に欲しいくらい← 更新頑張ってください! (2017年8月28日 1時) (レス) id: 7a797450cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねこやしき | 作成日時:2017年8月18日 1時

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