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「夢…?」
夢じゃないよ、って言われても全く持って現実味がない。世界が無音になったように心臓の音が頭に響く。
「ほなドッキリ?」
「ドッキリでもないから」
「嘘やん」
「嘘じゃないって」
「どっかに隠しカメラあんやろ!!!!!」
「恐ろしい芸人魂ね」
淡々と返されるツッコミ。流石Aや。
でもまだ信じられへん。
だってあんなに手に入らんと思ってたもんが目の前にあって、こうして視線を合わせて微笑んでいて、
「───っ、ほんまに…?」
「本当に」
「もう離れん?」
「離れない」
「帰り遅なっても待っとってくれる?」
「寝ないで待ってる」
「俺めっちゃ妬きもち妬くで」
「ほどほどなら許してあげる」
愛なんて、そんな大層な言葉、性に合わへん。
「…………っ、!」
ただ頭から爪先まで、全部この腕に閉じ込めて、彼女の名前を呼んだ。
「A、Aっ」
「簓、苦しい」
「あかん幸せすぎて死にそうやわ、漸く手に入ったんや」
「沢山待たせちゃってごめんね」
「かまへんかまへん。Aのためなら何光年だって待ったるっちゅーねん…!」
「ははっ、それは大袈裟だよ!」
首筋に顔を埋めて涙を隠す。これ以上カッコ悪いとこ見られたないわ。それにきっとAも泣いとる。声めっちゃ震えてんで。
ネックレス、今日も付けてくれてたんやなあ。
「俺、ずっとAの帰るところになりたかってん。
約束する。どんな形になってもここがAの帰る場所やって、約束する。
せやから安心して帰ってきてや」
「うんっ…!」
好きや、めっちゃ好きや。
もう全国ネットで叫んだりたいわ。
「ぜーったい、一人にしたらんからなっ!」
「飽きて置いて行かない…っ…?」
「愚問やな。きっと飽きるどころかどっぷり浸かってまうで。
Aが居らん生活なんてツッコミがおらん漫才と同じや!」
そうや。つまらんなんて言葉じゃ表せない。
「終わりまで一緒に決まってるやろっ」
「えっと、それじゃあ……」
そっと体制を戻して顔を赤くした彼女が上目遣いで覗き込む。うっ、可愛え……。
「今日から改めて、お願い、します…っ」
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るる(プロフ) - 八守葵さん» 葵様ありがとうございます!無事に完結して良かったです!これからも二人仲良く過ごしてくれると嬉しいですね!これからも応援宜しくお願い致します。 (2021年9月24日 9時) (レス) id: 5e72f07573 (このIDを非表示/違反報告)
八守葵(プロフ) - 誕生日の前日ってことは今日ですよね?!完結と誕生日おめでとうございます!難しい言葉凄く知ってるから年上の方かな?白膠木さんと夢主ちゃんの関係性の名前が変わっただけで誕生日の祝い方は同じ何だろうなと思う今日この頃。作者様にとってより良い日が続きます様に! (2021年9月23日 5時) (レス) @page40 id: e7d640d42f (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 八守葵さん» 葵様コメント有難う御座います。長かったですね!漸くここまで書けたと嬉しくなりました!きっと盧笙さんは号泣です(笑)ぜひエピローグまで読んで楽しんで頂けたら嬉しいです!こちらこそいつも応援ありがとうございました!他作品でもぜひ宜しくお願い致します。 (2021年9月22日 14時) (レス) id: 5e72f07573 (このIDを非表示/違反報告)
八守葵(プロフ) - やっと……やっと実った…っ!白膠木さん、長年の想い届いて良かったねぇ!どついたれ本舗四人でならきっとどんなことも乗り越えられる!だから死が2人を別つまで…って誓ってキスして躑躅森さんに感涙して欲しい。作者様、こんな素敵な物語紡いで下さってありがとう! (2021年9月20日 14時) (レス) id: e7d640d42f (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 八守葵さん» 葵様コメント有難う御座います。いつも笑ってるのは不安を隠すためだったら…っていうのは妄想ですが、絶対無敵じゃない白膠木さんもいいかなと思いました。お互いを想って応援できるようになった二人に乞うご期待を! (2021年9月6日 10時) (レス) id: 5e72f07573 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るる | 作成日時:2021年8月19日 23時