【妖の森】カルミア、僕が嘘をついた日。【派生作品】 (ページ4)

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くがつのじゅうごにちページ4

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＿＿国際民主主義の日

あるとき、いつものように
森で遊んでいたときのことでした。
かあさまの墓参りを済ませ、夕餉になる魚を釣るため、ちょっと遠い川まで行きました。

釣りの準備をしている頃でございます。
石が＿＿それも握りこぶし大の石が僕に向かって投げられました。

｢やーい、異形め!!｣
｢異形は出てけ!!｣

その二人の少年はにやけながら、僕のことを異形と貶した後、さっさとどこかへ行ってしまいました。

異形。

無意識に僕は耳に手を持っていき、そのざらざらした鉱石を少しだけ撫でました。すると不思議なことに、涙ぽろぽろ、哀しくなりました。

なんと卑怯なのでしょう＿＿憤りましたが、釣りの準備もしてしまいましたので、釣りを始めました。

しかしやれやれ、これがまったくつれやしない。きっとあの少年達も釣りの帰りだったのでしょう。今日は魚も全部釣られてしまったにちがいない。

ついに諦め、かろうじて釣れた鮭一匹を持って家路へとつきました。