そのじゅうろく ページ18
ずーん…と浮かない気持ちで、お風呂につかる。
着替えのこと、すっかり忘れてた。
このままじゃ体がふやけてしまうし、割と暑いから水不足になりそう。
「姫鶴一文字…」
自分でもよくわからないまま、小さくそうつぶやく。
…姉妹刀は前も言ったようにたくさんあるのだが、実は私は姫鶴一文字しか知らない。
優しく上品な人……私は、彼女を知っている。
果たしてここでまた会うことはできるのだろうか？
「Aちゃーん？」
はずむような可愛らしい声が聞こえてきて、思わず扉の方を向く。
小さな人影は、乱だろうか。
「なに？」
「あの、今ちょっといいかな？
替えの服を持ってきたんだけど…」
「本当？ありがとう！」
助かるなぁ、なんて思いながら急いで脱衣所に向かい、扉を開けた。
「わっ。Aちゃんったらダイターン！」
「も、もう。茶化さないで。」
頬を赤らめて言う乱の頭をぺしっと叩くと、ぺろっと舌を出してはにかんだ。
ンンンンかわいい！！
これは何でも許してしまう魔法にかかるやつだ。
相変わらず恐ろしい子だよね、乱って。
「確認し忘れてたんだけど、Aちゃんって結納したいの？」
「へ？結納？」
「うん。現代では結婚っていうんだっけ？
乱れちゃったりする仲になることだよ。」
「あ。いや、意味は知ってるよ。大丈夫。」
意味はわかるけど意図がわからない。
なぜ突然結納の話になるのだろうか？
……いや、ちょっと待て。
この流れでこの話題ってことは、
もしかして粟田口のみんな、私と一期さんをくっつけようとしてる感じ？
それなら今までの不可解な行動にも説明がつく。
「乱ちゃん。」
「はーい？」
「私、結納とかは興味ないけど……突然どうしたの？」
探りを入れるように問うと、乱はニヤリと不敵に笑った。
「刀剣男士と刀剣女士の結納ができるようになったらしいよ？
で、Aちゃんはどうするのかな〜って思って！」
「いや…」
もしかして、粟田口のみんなはお姉ちゃんが欲しいのかな？
いや、それにしては遠回しすぎるし大掛かりな気がする。
うーん…
やっぱりみんなして一期さんが私のことを好きだと、私に勘違いさせようとしてるのかな？
だとしたら粟田口恐ろしすぎるけど。
「うーん。ねぇ、一兄もいいけど…ボクとしない？」
「……え？」
急に顔を近づけられて、変な声が出た。
…え、今この子なんて？
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朝霧あさぎ(プロフ) - たちばな ふじな＠pixivしてます。さん» こちらこそありがとうございます！楽しみに待たせていただきますね！ (2016年6月13日 21時) (
レス) id: 01c937cf69 (このIDを非表示/違反報告)
たちばな ふじな＠pixivしてます。 - はい！ありがとうございます！ (2016年6月12日 23時) (レス) id: 9006398e9b (このIDを非表示/違反報告)
朝霧あさぎ(プロフ) - たちばな ふじな＠pixivしてます。さん» 大丈夫ですよ。むしろありがたいです…！！どうぞご自由に書いてやってください！ (2016年6月12日 22時) (レス) id: 01c937cf69 (このIDを非表示/違反報告)
たちばな ふじな＠pixivしてます。 - イメ画を描いてそのイラストをpixivに載せたいのですがよろしいでしょうか?初めて読んでここまでハマったのがこの作品なのでとても描いてみたいのですが・・・pixivではこの名前でやっております。 (2016年6月12日 3時) (レス) id: 9006398e9b (このIDを非表示/違反報告)
朝霧あさぎ(プロフ) - 沫閑さん» 本当ですね！読み直して初めて気づきました‥‥ご指摘ありがとうございました！さっそく修正させていただきました。 (2016年4月7日 15時) (レス) id: 01c937cf69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝霧あさぎ | 作者ホームページ：
作成日時：2016年1月1日 20時
