そのいち ページ2
▼痣風目線▼
それは、優しい冬の日差しがふりそそぐ日のこと。
政府からの任務を達成するため、鍛刀をした。
あー、可愛い女の子来ないかな。
男子だらけも楽しくて良いんだが、男子高に通っているせいでもうずっと永遠に男だ。
男子高に女子が来るのは不可能だ。
…だからせめて、ここだけでもいいから女の子と関わりたい!
頼むよ神様…!!
男の娘じゃなくて本物の女の子を!
超不純なことを考えながら、最後に自分の霊力を注ぎ込んだ。
と、辺りに桜の花が散り始める。
え、鍛刀の待ち時間は?
妖精さん仕事早すぎだろ…
「なんだこれ…鍛刀失敗か?」
「いえ、私たちと同じような霊力を感じます。」
すかさず近侍の一期一振がそう答えた。
俺が首をかしげると、舞っていた桜の花がおさまり、人影が見えた…
「はじめまして、私は南泉一文字。よろしくお願いします。」
そこにいたのは、さらさらの黒髪に澄んだ色の瞳が美しい、
女の子だった。
いや、男の娘かもしれないから油断はできないな。
しかし、本当に可愛い。
健康的でやわらかそうなふとももとか、少しふくらんでる胸元とか乱にはないよな。
やっぱり本物の女の子、か?
「…なんですか?主。そうじろじろ見ないでください。」
「うおっ!?っと、すまん。南泉か、よろしくな!」
心が読まれていると思い、ひどく動揺した。
あの澄んだ瞳に見られると、全て見透かされているような気分になる。
「Aとお呼びください。南泉と呼ばれるのは好きません。」
「ん?ああ、わかった。」
「あと、私は政府から派遣された実験体なので、こまめに本丸状況などの報告をよろしくです。」
実験体…?
あ、抽選○○名様に!とかいう限定のやつだろうか。
まあ、刀剣女士なんて聞いたことないもんな。
けど、なんの実験だろうか。
「ともかく、共に勝利をつかみましょう。」
そう言って、Aは優しく微笑んだ。
オカン以外の女の子と話すのは何年ぶりだろうか…
うう、ちょっと可愛すぎて涙が出そうだ。
この痣風、彼女いない歴=年齢の俺にも、ようやく青春の切符が…!!
神様ありがとうございます。
俺、ドキドキ審神者ライフを
「…政府からの派遣ですし、手を出すのは控えておくべきだと思いますな。」
「アッハイ。」
小声で一期に諭され、少しは自粛しようと思った。
……それが、数週間前の話。
180人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朝霧あさぎ(プロフ) - たちばな ふじな@pixivしてます。さん» こちらこそありがとうございます!楽しみに待たせていただきますね! (2016年6月13日 21時) (レス) id: 01c937cf69 (このIDを非表示/違反報告)
たちばな ふじな@pixivしてます。 - はい!ありがとうございます! (2016年6月12日 23時) (レス) id: 9006398e9b (このIDを非表示/違反報告)
朝霧あさぎ(プロフ) - たちばな ふじな@pixivしてます。さん» 大丈夫ですよ。むしろありがたいです…!!どうぞご自由に書いてやってください! (2016年6月12日 22時) (レス) id: 01c937cf69 (このIDを非表示/違反報告)
たちばな ふじな@pixivしてます。 - イメ画を描いてそのイラストをpixivに載せたいのですがよろしいでしょうか?初めて読んでここまでハマったのがこの作品なのでとても描いてみたいのですが・・・pixivではこの名前でやっております。 (2016年6月12日 3時) (レス) id: 9006398e9b (このIDを非表示/違反報告)
朝霧あさぎ(プロフ) - 沫閑さん» 本当ですね!読み直して初めて気づきました‥‥ご指摘ありがとうございました!さっそく修正させていただきました。 (2016年4月7日 15時) (レス) id: 01c937cf69 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朝霧あさぎ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年1月1日 20時