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『だってさ、キタミツはまだどこかにいるんでしょ?ひとりぼっちで、どこかに』





宮田に掴みかった手を優しく包まれて、玉の瞳が揺れる。





『じゃあやっぱ、見つけてあげないと。キタミツ…意外と寂しがりやさんだし?』





ふふっと微笑む目にはいっぱいの涙。

今にも溢れそうなのに、それは決して零れることは無かった。


宮田の意志が、そうさせているんだと思うと、ベソベソ泣いてばかりの自分が途端に情けなく思えた。







「…オレも、探す」


『…健永っ!』


「みんなで探そうよ。警察でダメでも、オレらなら見つけられるよ、きっと。
だって、警察の人は宏光のこと何にも知らないけど、オレ達は_」






ずっと、一緒に居たんだ。
家族よりも、長い時間を共に過ごして。

そんなオレ達に、わからないことなんて、あるわけない。







『わからないんだよ…?どうなるか』






俯いた横尾さんの、振り絞るような声。






『もし、もしも、見つけたとしても、もう、俺達が知ってる姿じゃないかもしれない。
もしかしたら今よりももっと…』





_“今よりももっと、辛い思いをするだけかもしれない”





うん、そうだね。

だけど_




『どんな姿になってたとしても、みつはみつだよ』





ニカが言って、にっと笑った。

久々に見た、笑顔だった。






「ガヤさん、これでまた、しばらくはオレ達から離れられないね?」





あえて、ふざけた感じで言ったのに、ガヤさんは今にも泣き出しそうに顔を歪めた。





理由なんて何でもいい。



ただ、そばにさえ居れば、

顔が見える範囲にさえ居れば、



もう無理ってくらい辛くなった時に

支えてあげることも、出来るかもしれない。






ゆっくりと、時間をかけて傾いた日の光がオレ達を包む。


その光は、オレンジ色から次第に赤へと移り変わってきていて





宏光の色だって、思った。


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mini7(プロフ) - 北斗七星さん、はじめまして!コメント頂いていたのに気付かず、すっかりお返事が遅れてしまってすみません( ; ; ) 優しいコメントに癒されました♪ありがとうございます!まだまだ長くなりそうな本作ですが、今後も読んで頂けたら嬉しいです♪♪ (2017年8月4日 12時) (レス) id: ae4bbeb56a (このIDを非表示/違反報告)
北斗七星(プロフ) - はじめまして。久しぶりに感動するお話に出会いました冒頭が涙が止まらずなかなか進まなかったのですがこのあとどうなっていくのか楽しみに読ませていただきたいと思います。まだ継続中ということなので無理せず更新頑張ってください(*´ー`*) (2017年6月28日 16時) (レス) id: f11e66082c (このIDを非表示/違反報告)
mini7(プロフ) - おかゆ×ももさん» おかゆ×ももサン、ありがとうございます! ももさんのコメントに、むしろ私がウルッときちゃいました…(;_;) 私の拙い文章から色んな事を感じ取って下さって、こんなに嬉しいことはありません!(;_;) 第2章の方も、どうぞ宜しくお願いします♪ (2017年4月2日 16時) (レス) id: 7c7051b57e (このIDを非表示/違反報告)
mini7(プロフ) - maasanさん» maasanさん、コメントありがとうございます!楽しんで頂けて光栄です(*^_^*) なかなか定期的に更新出来ず、お待たせしてしまってばかりですが、第2章の方も大事に書き進めていきますので、どうぞ見守っていて下さいね♪ (2017年4月2日 16時) (レス) id: 7c7051b57e (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ×もも(プロフ) - 悲しい感じのお話だけど、Kis-My-Ft2の絆とか、大切なものを失う辛さ、すべての当たり前だと思っていることが、確率の高い奇跡なんだってことに改めて気づきました。とても感動したし、寝なきゃいけないのに、つい一気読みしてしまいました…。続編楽しみに待ってます! (2017年4月2日 0時) (レス) id: 5fc692a4f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mini7 | 作成日時:2017年1月15日 22時

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