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ー「わたごめん!お待たせ!」




『全然!早かったね、もう終わったの?』



「うん!」



読んでいた本をパタンと閉じて立ち上がった渉が、俺の顔をじっと見つめた。



『太輔…何か良い事あった?』



「えっ?どうして?」



『なんか嬉しそうな顔してる。』


ニヤニヤ笑って、覗き込んでくる。




カァっと顔が熱くなるのを感じて、慌てて目を逸らした。



「べつにー。
…ほら!ワンダホーやるよ!わた!はやく!」


『はいはい。ふふ…』



嬉しそう微笑む渉には全てを見透かされているような気がして

俺は何かを誤魔化すようにひたすら喋りながら、楽屋までの道程を早足で歩いた。





ーーーーーー




渉との打ち合わせも順調に終わって

「飯どうするー?」なんて言いながら帰り支度を進める。


すると突然、廊下からバタバタと騒がしい足音が聞こえた。


何事かと目を向けた瞬間、勢い良くドアが開いて、慌てた様子の北山のマネージャーが顔を覗かせた。




『あっ!藤ヶ谷さん!!
北山さん見かけませんでしたか?!』




ー北山…?




「見てないですけど…いないんですか?」



『はい…。
ケータイも出ないし、もう次の仕事に行かないといけないのに一体どこ行っちゃったんだろ…』


困り果てた表情で、キョロキョロと辺りを見渡す北山のマネージャー。


楽屋の奥にいる渉に目を向けると、渉も知らないといった様子で頭を傾げた。






めずらしい…
北山が仕事の時間忘れるなんて…


そんなことを考えていると、いつの間にか俺の隣に移動していた渉がマネージャーに声をかけた。


『俺らも一緒に探しますよ。
太輔、行こう。』_




・・・

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設定タグ:藤北 , キスマイ , ニカ北   
作品ジャンル:タレント
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mini7(プロフ) - み。さん» 嬉しいコメントありがとうございます!投票済と言われても、星を押して下さるその気持ちだけで、胸がいっぱいです(T_T)これからも楽しんでもらえるよう頑張ります! (2016年2月17日 0時) (レス) id: 7c7051b57e (このIDを非表示/違反報告)
み。(プロフ) - お話の書き方が物凄くお上手でとても面白いです!更新される度に星押してます!(投票済ですって毎回言われますが笑) (2016年2月16日 3時) (レス) id: f318d2817d (このIDを非表示/違反報告)
せり(プロフ) - mini7さん» 大丈夫ですよ〜♪藤北ちゃんはこうやって大きくなっていくんですから♪続き、まってます! (2016年2月5日 19時) (レス) id: 2f1917c8c0 (このIDを非表示/違反報告)
mini7(プロフ) - せりさん» せりさん、ありがとうございます!藤ヶ谷さんちょっと嫌な役回りをさせてしまっています…。ファンの方が気を悪くされないと良いのですが…汗(・_・; 今後ともよろしくお願いします! (2016年2月5日 14時) (レス) id: 7c7051b57e (このIDを非表示/違反報告)
せり(プロフ) - mini7さん» たいぴー、すごい発言でしたね…。みっくんとたいぴー、なかなおりはやくしてほしいです!続き、まってます! (2016年2月3日 20時) (レス) id: 2f1917c8c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mini7 | 作成日時:2016年1月27日 0時

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