君の背中に伝えたかった想いは

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『みぃーつー！おべんとーきたよー！！！』



レギュラー番組の収録の合間。

隣のそのまた隣の部屋までも聞こえそうなニカのバカでかい声が、楽屋内に響き渡る。



にも関わらず…



呼ばれた張本人はビクともせず、いつも以上にコンパクトにブランケットにくるまってソファーでスヤスヤ。

一向に夢の中から戻ってくる気配がない。




『みつっ！焼肉弁当だよ！？一緒に食べよっ！！』


負けじとニカが北山の体を揺り動かし、話し掛ける。




『ん…おれいいや。あんまし腹減ってない。』



やっと薄く目を開けた北山は、ちらっと目線をニカに向けるとそう答えて、再びブランケットの波に埋れた。




『ダメだよ！ちゃんと食べてっ！』


そう言ったニカが北山を包んでいる布を懸命に剥がそうとしているけど



『朝いっぱい食べたの！』

って


全身でがっちりガードして、まるで子供みたいに抵抗を示すうちの最年長…



最近、北山は食事も取らずに眠ることが多くなっていた。

もともと食べるのが大好きな北山は、
今までならどんなに忙しくて、どんなに疲れていても、

ご飯を食べないなんてことは絶対になかったのに…



ニカはそんな最近の北山の様子が心配で仕方ないのだろう。



ここのところ、どうにかして食事を取らせようと躍起になっていた。





・・・

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