君の背中に伝えたかった想いは

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《横尾side》



『…どうしてみんな、俺らに何も聞かなかったの…？』



そんな裕太に、ニカが新しいお菓子の袋を開けながら答える。





『別にどっちでもいいもん。』





『…え…？』





『2人の関係が何でも、宮田は宮田だし、タマはタマだし。言いたくなったら言うだろって、思ってたから。』



ニカらしい、大雑把な考え方。



でも、何でも気にし過ぎちゃう2人には、このぐらいの考え方のがいいのかもね。




『そうだよ！てゆーか、むしろ何で言わなかったの？？』


ニカの言葉に健永も続ける。



そんな弟達の様子に、みつがくすっと笑みを溢した。




「心配しなくても俺らは何も変わらないよ？
2人の関係がどうであろうと、お前らはそれぞれが大事なメンバーなんだから。」



『わったー…。』



『タマ…よかったな…。』



太輔の言葉に、裕太の瞳がほっとしたように揺れる。



『ガヤ…みんな…ありがとう…。』



そんな裕太の姿に、宮田が今にも泣きそうになっている。



『…オレ、絶対ちゃんたまを幸せにします！！』


そう勇ましく立ち上がって宣言したのはいいんだけど…


勢い余って脛をテーブルにぶつけて痛がっている宮田。





『……がんばれー』


『てゆーかタマ、本当にコレでいいの？』


『…もっかいちゃんと考え直したほうがいいよ…』


『確かに…』



一斉に始まったいつもの宮田いじりに、涙目だった裕太が笑う。

でもそんな憎まれ口を叩きながらも、
みんなが心から2人を祝福してるのがその表情から伝わってくる。




＿俺、このグループでよかったな…


そんな事をしみじみ思いながら、ふと1番奥のソファーを見ると、
幸せそうに笑う2人を優しい表情で見つめるみつの姿が目に入った。



その姿は、いつもと何ら変わらないように見えるのに

その目が、何かを決意したような強さを含んでいて＿


得体の知れない胸騒ぎに、俺はしばらくみつから目を離すことが出来なかった。




・・・

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