検索窓
今日:1 hit、昨日:43 hit、合計:502,392 hit

23 ページ24

《玉森side》




_どうしてこの人は、いつも俺の一番欲しい言葉をくれるんだろう。


無条件に、俺の味方でいてくれるんだろう。



そんな風にみんなの心に寄り添って、
いつかみつ自身が壊れちゃうよ…


でも、そんなみつの優しさを知っててズルズル甘える俺が、きっと一番卑怯なんだ。







「みつ、俺…」


『ん…?』


「宮田と離れたくない…。
みんなとも、いっしょにいたい…。」



『うん。…ふふ』

俺の答えに、みつが嬉しそうに笑った。



あんなに酷かった頭痛と吐き気は、不思議と治まっていた。








『…ところでさー、あそこに不審者がいるんだけど警備員よんでいい?』


みつが指差した方を見ると、物影に隠れてコソコソとこちらを覗いている宮田の姿が。

指を差されて “バレた!” というように慌てふためくその姿に、思わずぷっと吹き出す。



そんな俺を見て、みつがひどく優しい目で微笑んだ。



『ふふ…。お前らはさ、ずっとそうやって一緒に笑っててよ。』


少しせつなそうな声でそう言うと、てくてくと宮田に近付いて



『お前たまちゃん泣かすなよっ!』

って肩をどついて去って行った。



どつかれた宮田はおずおずと近付いて、俺の目の前で立ち止まる。


その顔を見上げると、目にはいっぱいの涙を溜めていた。





『……たま…不安にさせてごめんねっ…』


そう言ってふわりと俺の手を握る。




少し震えるそのあったかい手を、俺はぎゅっと強く握り返した。






・・・

24→←22



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (344 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
803人がお気に入り
設定タグ:藤北 , キスマイ , ニカ北   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

mini7(プロフ) - み。さん» 嬉しいコメントありがとうございます!投票済と言われても、星を押して下さるその気持ちだけで、胸がいっぱいです(T_T)これからも楽しんでもらえるよう頑張ります! (2016年2月17日 0時) (レス) id: 7c7051b57e (このIDを非表示/違反報告)
み。(プロフ) - お話の書き方が物凄くお上手でとても面白いです!更新される度に星押してます!(投票済ですって毎回言われますが笑) (2016年2月16日 3時) (レス) id: f318d2817d (このIDを非表示/違反報告)
せり(プロフ) - mini7さん» 大丈夫ですよ〜♪藤北ちゃんはこうやって大きくなっていくんですから♪続き、まってます! (2016年2月5日 19時) (レス) id: 2f1917c8c0 (このIDを非表示/違反報告)
mini7(プロフ) - せりさん» せりさん、ありがとうございます!藤ヶ谷さんちょっと嫌な役回りをさせてしまっています…。ファンの方が気を悪くされないと良いのですが…汗(・_・; 今後ともよろしくお願いします! (2016年2月5日 14時) (レス) id: 7c7051b57e (このIDを非表示/違反報告)
せり(プロフ) - mini7さん» たいぴー、すごい発言でしたね…。みっくんとたいぴー、なかなおりはやくしてほしいです!続き、まってます! (2016年2月3日 20時) (レス) id: 2f1917c8c0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:mini7 | 作成日時:2016年1月27日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。