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《玉森side》
_どうしてこの人は、いつも俺の一番欲しい言葉をくれるんだろう。
無条件に、俺の味方でいてくれるんだろう。
そんな風にみんなの心に寄り添って、
いつかみつ自身が壊れちゃうよ…
でも、そんなみつの優しさを知っててズルズル甘える俺が、きっと一番卑怯なんだ。
「みつ、俺…」
『ん…?』
「宮田と離れたくない…。
みんなとも、いっしょにいたい…。」
『うん。…ふふ』
俺の答えに、みつが嬉しそうに笑った。
あんなに酷かった頭痛と吐き気は、不思議と治まっていた。
『…ところでさー、あそこに不審者がいるんだけど警備員よんでいい?』
みつが指差した方を見ると、物影に隠れてコソコソとこちらを覗いている宮田の姿が。
指を差されて “バレた!” というように慌てふためくその姿に、思わずぷっと吹き出す。
そんな俺を見て、みつがひどく優しい目で微笑んだ。
『ふふ…。お前らはさ、ずっとそうやって一緒に笑っててよ。』
少しせつなそうな声でそう言うと、てくてくと宮田に近付いて
『お前たまちゃん泣かすなよっ!』
って肩をどついて去って行った。
どつかれた宮田はおずおずと近付いて、俺の目の前で立ち止まる。
その顔を見上げると、目にはいっぱいの涙を溜めていた。
『……たま…不安にさせてごめんねっ…』
そう言ってふわりと俺の手を握る。
少し震えるそのあったかい手を、俺はぎゅっと強く握り返した。
・・・
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mini7(プロフ) - み。さん» 嬉しいコメントありがとうございます!投票済と言われても、星を押して下さるその気持ちだけで、胸がいっぱいです(T_T)これからも楽しんでもらえるよう頑張ります! (2016年2月17日 0時) (レス) id: 7c7051b57e (このIDを非表示/違反報告)
み。(プロフ) - お話の書き方が物凄くお上手でとても面白いです!更新される度に星押してます!(投票済ですって毎回言われますが笑) (2016年2月16日 3時) (レス) id: f318d2817d (このIDを非表示/違反報告)
せり(プロフ) - mini7さん» 大丈夫ですよ〜♪藤北ちゃんはこうやって大きくなっていくんですから♪続き、まってます! (2016年2月5日 19時) (レス) id: 2f1917c8c0 (このIDを非表示/違反報告)
mini7(プロフ) - せりさん» せりさん、ありがとうございます!藤ヶ谷さんちょっと嫌な役回りをさせてしまっています…。ファンの方が気を悪くされないと良いのですが…汗(・_・; 今後ともよろしくお願いします! (2016年2月5日 14時) (レス) id: 7c7051b57e (このIDを非表示/違反報告)
せり(プロフ) - mini7さん» たいぴー、すごい発言でしたね…。みっくんとたいぴー、なかなおりはやくしてほしいです!続き、まってます! (2016年2月3日 20時) (レス) id: 2f1917c8c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mini7 | 作成日時:2016年1月27日 0時