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_「………ダメなんだよ…」




『…?』




「嫌いなんだ、北山のこと。
だから_」



『嘘。』




「嘘じゃない…」




『嘘だよ。』




「だから嘘じゃないって!」




『……』






「…っ…なんでっ…!」






『_俺の親友は、嫌いな人を傷つけるためにあんなこと言う奴じゃない。』




「……っ」





渉の真っ直ぐな瞳に俺が映る。






『太輔があんなこと言ったのはさ…
悲しかったからでしょ?
本当はみつに頼って欲しかった。どんなことも1番に相談して欲しかった、だから_』





「違う…!」




『太輔は何をそんなに怯えてるの?
周りが何を言ったって、太輔とみつは今までもずっと支え合って来たし、これからだって…』




「違う!!」





ーわた、それは違うよ。だって…





「北山はもう…」




ー“俺のことなんて必要としてない”







そう言おうとして顔を上げた瞬間、驚いたように目を真ん丸くした渉と視線がぶつかった。



頬に暖かい水滴が流れるのを感じる。






『太輔…』






「………渉は残酷だね…」








ーこんな気持ちに気付かせるなんて






気付きたくなかったんだ

伝えられるはずもないこんな想い…



ずっと知らないふりをして、
決して誰にも気付かれないように


そう、上手くやっていけると思ってた。






だって…



認めてしまったら辛いだけでしょう?


叶わない願いばかり溢れて、
苦しむだけでしょう?




けど、意思とは裏腹に溢れ続ける涙が、
俺にこれ以上目を逸らすことを許さない





_ぎゅっ…


優しい温もりが俺を包んだ。

傷みから守るように、渉が俺を抱き締めてくれる。



その身体は少し震えていたけど、ひどく安心できるその温もりに

全身の力がふっと抜けるのを感じた。


渉はそれ以上何も言わなかった




・・・

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作品ジャンル:タレント
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mini7(プロフ) - み。さん» 嬉しいコメントありがとうございます!投票済と言われても、星を押して下さるその気持ちだけで、胸がいっぱいです(T_T)これからも楽しんでもらえるよう頑張ります! (2016年2月17日 0時) (レス) id: 7c7051b57e (このIDを非表示/違反報告)
み。(プロフ) - お話の書き方が物凄くお上手でとても面白いです!更新される度に星押してます!(投票済ですって毎回言われますが笑) (2016年2月16日 3時) (レス) id: f318d2817d (このIDを非表示/違反報告)
せり(プロフ) - mini7さん» 大丈夫ですよ〜♪藤北ちゃんはこうやって大きくなっていくんですから♪続き、まってます! (2016年2月5日 19時) (レス) id: 2f1917c8c0 (このIDを非表示/違反報告)
mini7(プロフ) - せりさん» せりさん、ありがとうございます!藤ヶ谷さんちょっと嫌な役回りをさせてしまっています…。ファンの方が気を悪くされないと良いのですが…汗(・_・; 今後ともよろしくお願いします! (2016年2月5日 14時) (レス) id: 7c7051b57e (このIDを非表示/違反報告)
せり(プロフ) - mini7さん» たいぴー、すごい発言でしたね…。みっくんとたいぴー、なかなおりはやくしてほしいです!続き、まってます! (2016年2月3日 20時) (レス) id: 2f1917c8c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mini7 | 作成日時:2016年1月27日 0時

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