R:ビヤクを飲まないといけない部屋に入った ページ13
朝…なのだろうか。起きると知らない空間に閉じ込められていた。
それもAと一緒に。
俺が起きた後続く様に彼女も目を開いた。
見渡しても出口なんてものは無く、
何より目立っていたのは壁に貼り付けられていた紙だった。
「…ビヤクを飲まないと出られない部屋?」
そう書いてあった。
目の前の机の上には数十個ほど液体の入ったガラス瓶が並べられていた。
こんな事誰がやったのか、それともこれはただの夢だったり…にしては随分とリアルだが。
そして肝心のAは…まだ状況を呑み込めていなかった。
「あー…出来る限り俺が飲む、お前は俺に絶対に近付くんじゃない。いいな？」
Aにこんな物飲ませられる訳ない。
だったら俺が飲むしかない。
「中のをすべて集めてもコップ一杯にも満たないだろう。
これ位耐えられないとこの先やっていけないし…
そもそもどれほどの効力かが分からん。この部屋の仕組み的に飲むしかない。」
よく分からないまま一気飲みするのも危険だ。
まずは一つだけ飲んでみる。
「ん…成程な…いや、問題無い。この量位すぐ飲める。」
一つ飲み終わったことを彼女に伝えた。そして、今俺が言った事は嘘だ。
このビヤクは一つでも非常に強い物だ。
並の人間なら三つほどで理性なんて直ぐ切れてしまうだろう。
…だが俺は人間でもなければ普通でもない。
彼女には距離をとってもらっているし、俺一人でどうにかなるだろう。
＿＿とは言ったが、まだ半分なのに自分の体が思う様に動かない。
体が熱い。体の制御が付かない。
でも俺の理性はまだ働いていた。彼女とは数メートル離れている。大丈夫だ。
だが、いつの間にか彼女は俺の近くにいて…
「ｯ、待てA、近付くなっていっただろ…ｯ」
必死にそう言ったが、彼女は
『やっぱり私だけこんなのだめだよ。ナイトメアの役に立ちたい。』
そう目を潤ませながら言っていた。本当に状況を分かっていない。
もう無駄だ。彼女は何か自分にさせるまで言うことは聞いてくれない。
「ん゛ｯ…なら、ちょっとこっちに来い。」
『うん、ナイトメアの力になれるなら何でもするよ。』
異性に対してなんでもという事が何か分かっているのか。
「言ったな…?」
俺は吹っ切れたかのように、彼女を押し倒した。
そして、先程飲み込もうとしたビヤクを彼女の口の中に移す。
「はっ、なら、言った通りちゃんと付き合ってくれよ…?」
彼の弱い所を見つけたら→←ビヤクを飲まないといけない部屋に入った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 133人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
占ツクこそ正義 - リクエストで｢トリセツ｣っていう曲を歌っていたらってできますか？お願いします！ (1月7日 1時) (
レス) id: 74373a0c97 (このIDを非表示/違反報告)
破壊と想像の神 - 今までやっていなかったら、あなたが自傷行為をしていたらでお願いします (2022年12月15日 23時) (レス) id: 4d37864c60 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫 - こちらこそリクエストありがとうございます！ (2022年11月28日 18時) (レス) @page18 id: 2545b5943c (このIDを非表示/違反報告)
暇な人(プロフ) - 雪猫さん» リクエストありがとうございます✨書かせていただきます〜！ (2022年11月25日 21時) (レス) id: 453537f4d2 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫 - リクエスト失礼します！夢主の感情が無くなってしまったをお願いできますか？ (2022年11月22日 20時) (レス) id: 2545b5943c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：暇な人 | 作成日時：2022年10月16日 21時
