R:貴方が黒林檎食べた ページ31
来る日も来る日も、俺は恐怖に見舞われていた。
Aと一緒にいる時、最初の方は何も考えずに接していた。
でも、突然何故だか彼女といるのが怖くなった。
いつか彼女が俺の元から離れてしまうんじゃないかって。
アイツの気持ちで離れる訳では無いとしても、
いつしか肉体的に俺の傍に居れなくなってしまうだろう。
そんな毎日に耐えられなくなった俺はある考えが浮かんだ。
｢黒林檎...か...｣
彼女にこれを食べさせれば、俺と同じ様に不死身になって、
ずっと一緒に居れるんじゃないか?
100年先も1000年先も、きっと何億年も同じ時を過ごせる筈だ。
...しかし、黒林檎は強力な力を持っている。
普通の人間が食べたら身体ごと崩壊する可能性も捨てきれない。
まずは少しづつ食べさせるのが先だな。
俺は試行錯誤して黒林檎を入れた料理を作った。
彼女に手料理を振る舞って、その中に入れれば...
アイツは俺の事を信用している。故に俺の作った物なら喜んで食べるだろう。
予想通り、彼女はすぐその料理を食べると言ってくれていた。
｢お、隠し味分かったか?｣
彼女はその料理を口にした途端、呼吸が苦しくなっていき、
少し身体が痙攣している様に見えた。
｢大分調整した筈なんだが...
まだニンゲンには力が大き過ぎたか...｣
何も分からない様子のA。そりゃぁそうだろうな。
｢...そうだな、ここで死なれても困るんだが...
まあ、様子見って所か。｣
彼女はそのまま気絶した様に倒れ込んでしまった。
もしも失敗しても、俺の手で殺める事ができたなら本望だ。
急ぐことは無いだろう。ゆっくり見守ってやるか...
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ベットに運んだ後、暫くのあいだ彼女は目を覚ますことは無かったが、
俺はそのまま彼女を見つめていた。
ふと、彼女の瞼がピクリと動き、次の瞬間にははっきり目を開けた。
『あれ...?』
｢調子はどうだ?...いい夢見れたか?｣
彼女は起き上がろうとすると痛みがある様で動けないみたいだ。
しかし、あれからちゃんと生きてくれていて良かった。
あれから彼女の身体に副作用的なものはあったが、
そのまま意識がある事が驚きだ。
｢あんまり動くなよ、生きているだけ良い事だ。
痛み以外に、何か変わったことは無いか？｣
俺は鏡を差し出し、自分の身体を見させた。
黒く染まりかけた貴女はとても美しい。
これからずっと一緒にいようじゃないか。
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暇な人(プロフ) - ユキさん» ユキさんありがとうございます〜！そんな嬉しいコメントしてくれる貴方様もだいすこです(?) (2022年10月8日 8時) (
レス) id: 8953e14b27 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 好き超えてすこだわ(？) (2022年10月7日 23時) (レス) @page12 id: 422d2ed36f (このIDを非表示/違反報告)
暇な人(プロフ) - ロイド・ナルハさん» コメントありがとうございます〜！その先はご想像にお任せを… (2022年8月14日 8時) (レス) id: 8953e14b27 (このIDを非表示/違反報告)
ロイド・ナルハ(プロフ) - 金のリンゴ食べちゃった…ここからどうなっちゃうの…！？！？ (2022年8月14日 0時) (レス) @page32 id: a0fdd2e6b5 (このIDを非表示/違反報告)
暇な人(プロフ) - あおさん» 応援ありがとうございます！式はいつ挙げましょうか(( (2022年8月13日 8時) (レス) id: 8953e14b27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇な人 | 作成日時：2022年7月14日 16時
