発端。 ページ2
Aside
今日も変わらず鍛練と仕事の手伝いの繰り返しだった。
でも、いつかはきっと楽しく過ごせる日々が来るはず。
仕事が全部終わったら、この組織がなくなったら、
…誰かが連れ出してくれたら。
そう思いながら今日も瞳を閉じる。
*
何か物音がして目を覚ました。
時計の針は2時を指している。
…違う。もっと他に確認することがあるだろう。
普通ではないマフィア一族のアジトに誰かが入る事は無い。
ただここにいる誰かがトイレにでも行ったのだろうか。
でもそれくらいでこの部屋に響くほどの音を立てるか。
一度立ち上がりその場に向かうことにした。
母や父が勝てればもうとっくに倒しているはず。
負けていたのなら私が勝てるわけがない。
どっちにしろ見に行っても変わらない。
私はいつものリビングに向かおうとしたその時。
何か後ろに嫌な気配を感じる。
妙に人の気配とは異なるものだ。
私は恐怖で後ろを振り返ることもできなかった。
私は手に汗を握りながらその場に立ち尽くすことしかできなかった。
「なぁ。」
暗く低い声で何かはそう言った。
その一言だけでも押しつぶされそうなほど圧迫感がある。
「此処の奴ら、全員俺らが殺したって言ったらどうする。」
嗚呼、そういうことか。
私は悟った。ここで死ぬんだと。
マフィアに所属している時点でこういうことが唐突にやってくるのなんて分かってた筈だ。
でも、辛い。どうしたらいいのか分からない時。人は涙を流す。
「…悪くない顔だ。まあお前がどう言おうが運命は変えられない。」
背中にドロッとした感覚が伝わる。
もうやるなら今すぐやって欲しい。
｢お前本当に一族の1人か?他の奴らと比べてネガティブが多いぞ。｣
確かにそうかもしれない。
昔から感情は殺せと言われていた。
でも普通の人間にはそんな事できやしない。
｢お前に1ついい知らせをやろう。｣
そっと肩に手を置かれそう言われた。
この状況でいい知らせとは何なのだろうか。
｢闇AUに入らないか？...いや、入れ。お前に拒否権なんて物は無いからな。｣
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奏(プロフ) - 暇な人さん» ありがとうございます！( இ﹏இ ) (2022年5月20日 16時) (
レス) id: 06688e95b6 (このIDを非表示/違反報告)
暇な人(プロフ) - 奏さん» あっ、私も気が付きませんでした💦それくらい謝らなくても大丈夫ですよ〜 (2022年5月20日 7時) (レス) id: b5551d432f (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - あっ今更ですけど星5じゃなくて☆10ですね…すみません… (2022年5月19日 22時) (レス) id: 06688e95b6 (このIDを非表示/違反報告)
暇な人(プロフ) - 緋色月さん» ありがとうございます！名作だなんて嬉しいです！ (2022年5月3日 7時) (レス) id: 8953e14b27 (このIDを非表示/違反報告)
緋色月 - わぁ！また名作が増えそうな予感…！メア様の反応集もお疲れさまでした〜！ (2022年5月2日 22時) (レス) @page2 id: 4e086c8002 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇な人 | 作成日時：2022年5月2日 7時
