友人帳4 ページ6
氷華 「うう…ほんとに…避けないでくださいよお…」
夏目 (泣き落とし!?)
氷華 「…理由を話しますから、記憶を消させてください」
夏目 「なんで知ってちゃダメなの?」
氷華 「その〜…半妖は嫌われ者、半端者だからです」
夏目 「半端…?」
氷華 「はい、もういいですか?」
夏目 「…なんで消したがるの?」
氷華 「人は信じられないからです、私は何度も裏切られてきました」
淡々と告げる言葉の裏には怒りや憎しみが見て取れた
夏目 「……」
氷華 「何度も何度も…そのたびに、次は大丈夫と希望を持って…」
人は簡単に人を裏切る。純粋無垢な心に植え付けられたのは恐怖、憎しみ
それは、純粋な子供が持つような感情ではない
氷華 「裏切った奴を毎日毎日憎んだ、恨んだ…ナイフを持って首元切ったりもした。世界(ここ)にいたくないからってね」
夏目 「……そうなんだ…」
氷華 「でも、死ねなかった、傷はすぐに消え去りどれだけ傷つけても痛いだけで、血すらも流れない…飛び降りても、骨折はしなかった、軽いけが程度だった。事故死で死ねる、死にたいと意識があるときは死ねない…それを知った時私は絶望した。」
夏目 「…」
氷華 「絶望して、自身の力を最大限に使って自分に当てた。それでも痛みにもだえ苦しむだけで」
夏目 「そんなに…」
氷華 「苦しみぬいて理解した、"裏切られるなら、信じなければいい"と。だから私は信じない」
夏目 「もう一度…もう一度信じてくれないのか?」
氷華 「嫌だ、もう信じない」
にゃ 「夏目やめておけ、そいつの信頼は簡単には取り戻せない」
夏目 「…オレを信じてみてくれないか?」
氷華 「……いいよ」
にゃ 「なんだそれは!」
氷華 「なんとなく?…だってレイコさんに似てるし(小声」
夏目 「なんか言った?」
氷華 「なーんも」
藤 「氷華ちゃーん!中学校への手続き終わったわよー!」
氷華 「チッ…余計なことしやがって」
夏目 「今、舌打ちした?」
にゃ 「それに…」
氷華はそれをごまかすように「はーい」と元気よく返事をして、下に降りて行ってしまった
藤 「明日から行ってらっしゃい」
氷華 「はーい!」
翌日
夏目/氷華 「いってきまーす!」
田沼 「よっ、夏目、氷華ちゃん」
氷華 「どーもです!」
田沼 「私服だけど、どこか行くの?」
氷華 「学校に行ってきます♪」
続く
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小真紀(プロフ) - はい!よろしくです! (2016年10月21日 8時) (レス) id: a061b3425d (このIDを非表示/違反報告)
影月氷雨(プロフ) - 小真紀さん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年10月21日 0時) (レス) id: 32f944305a (このIDを非表示/違反報告)
小真紀(プロフ) - イベント参加ありがとうございます!更新頑張ってくださいませ! (2016年10月20日 22時) (レス) id: a061b3425d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影月氷雨 | 作成日時:2016年10月20日 20時