【ハイキュー!!】僕らの飼い主はバレー部員です！

似た者同士【ライラ】 ページ5

〜菅原side〜

どれぐらい前だろう、多分半年位。
そんぐらい前の帰り道のこと。

大地や旭と別れた後、自宅までの道。


「……あれ」

道端に置かれた段ボールの箱。
毛布みたいなものが少し出ていた。

もしかして、そんなことを考えながら近づいてみたら、それは案の定捨て猫だった。


「……可愛い」

種類はよく分からないけど、灰色の毛並みの猫。

思わず撫でると、ふるふると震えていた。


「……持って帰って大丈夫かな」

中には毛布と首輪があった。

濃紺にラインが入っている、凄い似合いそうな感じの首輪。


とりあえず持って帰るか。
幸い両親は猫好きで、母さんに至ってはこないだも飼いたいって言ってた。
――大丈夫だな。


「……よいしょ」

段ボールごと持ち上げた。





「ふー……」

自室に入り、猫を降ろす。

父さんは帰ってなかったからどういうか分からないけど、母さんは結構喜んでいた。

猫はキョロキョロした後、ベッドに飛び乗り布団に潜りこんだ。


何かあげたほうがいいのかな、水とか。

段ボールには皿も入っていた。

取ってこよう、水ならあるし。


制服の上着を脱いで、キッチンへ向かった。

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