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*story94 ページ45

そして私たちは、姫神子様が降臨したという場所に到着した。

随分と古いお城だ。外装も内装もボロボロ。

貴「こんなところに本当にあるの…?」

昌「そのようだけど…。ここの主に、なにか特別な道具を預けたって言われているみたい」

ほ、本当かなぁ…。

そんな風に疑っていると、ふと視界をなにかが横切った気がした。

貴「……?」

横を向くと建物の柱の端っこから、青年が私たちを見ている。

貴「あっ……」

そして私は、その姿に見覚えがあった。

その青年はクスリと笑い、私に向かって手招きをする。

私は、その姿を見失うわけにはいかないと、その場から駆け出した。

信「さて…どう探すか…って、あ、おい!勝手に動くな!」

信玄さんの声を無視して、私は青年の後を追いかけた。









青年の後を追いかけると、一つのボロい部屋に来た。

彼は棚の一番上の奥を指差している。

貴「あそこに姫神子様の…?」

そう呟くと、青年はコクリと頷く。

貴「…ねぇ、あんたは…」

私が名前を呼ぼうとすると、青年の姿は瞬く間に消えていく。

そしてその場には、私しかいなくなった。

貴「…まだ、ちゃんと話す時じゃないってこと…?」

全く、どこまでもタチの悪い奴だ。

そんなことを思いながら、私は棚の上にある箱を取ろうと足場を作る。

貴「信玄さんに怒られるなこりゃ…」

だけど、正直なところあまり反省していない。

だって……。

貴「よし、こんなものか」

作った足場に乗り、箱を取ろうと手を伸ばす。

貴「あと…少しっ…!」

ググッと手を伸ばし、箱を掴む。

貴「よしっ…!って、うわぁ!?」

箱を掴んだ途端に、足場が崩れて落下する。






貴「……?」

だけど痛みはなく、不思議に思って目を開けると。

?「……」

貴「え、誰…??」

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ふく - おかかさんのこのお話、大好きです。続きを本当に楽しみにしています。 (2020年3月5日 21時) (レス) id: 61180c9817 (このIDを非表示/違反報告)
雪桜 - 小説消されると書くのが嫌になりますよねでも頑張ってください待っています (2018年10月30日 12時) (レス) id: 53aaf76c78 (このIDを非表示/違反報告)
サケ - 続き消されましたか?それでも頑張って下さい (2018年8月20日 0時) (レス) id: ced462d407 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - あの続編消されてしまったんですか? (2018年8月14日 9時) (レス) id: 40a916232a (このIDを非表示/違反報告)
おかか(プロフ) - 紅葉さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです♪ただ今スランプのため…もう少々お待ちいただけると幸いです…!これからもこの作品をよろしくお願い致します! (2018年2月28日 15時) (レス) id: 4fe1a36d40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おかか | 作成日時:2017年11月14日 15時

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