＊story89 ページ40
貴「昌豊さん！」
昌「えっ、君…」
貴「やっぱり放っておけない。何があったの？」
そう言うと、昌豊さんは驚いた顔をした後に事情を説明してくれた。
どうやら、お兄ちゃんと森ではぐれてしまったらしい。
貴「日も暮れてるし、厄魔も出る可能性が高いよね…」
昌「うん…。僕は森に行くから、この子のことをお願いしてもいいかな？」
貴「一人で平気…？」
昌「うん」
まぁ、私が行っても足手まといになるし…。
女の子「ぐすっ…」
確かに、こんな状況でこの子を放っておくのもね…。
貴「わかった。無理しないでね」
昌「うん。ありがとう」
とりあえず女の子を、家にまで送り届ける。
女の子は、私の服の袖をキュッと掴んだまま離さない。
女の子「遅いね…」
貴「そう…だね」
ぎこちなく、返事をする。
放っておけないとか言って来ちゃったけど…、やっぱり怖い。
貴「……」
チラッと女の子を見る。
『おねえちゃん！！』
貴「っ……」
こんな時に思い出してどうすんのさ…。
女の子「お姉ちゃん…？」
貴「あ、ごめん。なんでもないよ」
慌てて笑顔を浮かべる。
女の子「お兄ちゃん…。大丈夫かなぁ…」
貴「……」
私は、女の子の頭をポンっと撫でた。
貴「昌豊さんがいるもん。絶対に大丈夫だよ」
そう言うと、女の子は少しだけ笑う。
すると突然、家の扉がバンッ！と開いた。
女の子「！お兄ちゃん！！」
女の子が男の子に飛びつく。
貴「よかった…！無事だったんだ…」
だけど、男の子の顔は真っ青だ。
男の子「昌豊さまが…！森で厄魔の群れと一人で…！」
貴「！！」
私はバッと立ち上がる。
貴「どこで別れたかわかる？」
男の子「う、うん。わかるよ」
松の木が一本だけ生えてる森と教えてもらい、出来たら城の人たちを呼ぶように言って、私は家を飛び出した。
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ふく - おかかさんのこのお話、大好きです。続きを本当に楽しみにしています。 (2020年3月5日 21時) (
レス) id: 61180c9817 (このIDを非表示/違反報告)
雪桜 - 小説消されると書くのが嫌になりますよねでも頑張ってください待っています (2018年10月30日 12時) (レス) id: 53aaf76c78 (このIDを非表示/違反報告)
サケ - 続き消されましたか？それでも頑張って下さい (2018年8月20日 0時) (レス) id: ced462d407 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - あの続編消されてしまったんですか？ (2018年8月14日 9時) (レス) id: 40a916232a (このIDを非表示/違反報告)
おかか(プロフ) - 紅葉さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです♪ただ今スランプのため…もう少々お待ちいただけると幸いです…！これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2018年2月28日 15時) (レス) id: 4fe1a36d40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかか | 作成日時：2017年11月14日 15時
