＊story64 ページ15
総大将の秀吉さんと話をしている最中だったが、私は怒ってその場に乗り込んだ。
貴「信玄さんっ！！」
信「ん？お前、まだ話の最中だぞ…」
貴「自分が何をしたのか…わかってるよね？」
ニコォと笑うと、ハッとしたように信玄さんの顔が引きつっていく。
貴「とりあえず外に来てね？」
そう言って信玄さんを連れ出すと、その場にいた武田軍のみんなもついてきた。
貴「これ、どういうことかな？」
筒を見せると、信玄さんが"あはは〜"と笑う。
信「隠してたのバレちまったか…」
昌「信玄様？」
信「あ、いや！？隠してたわけじゃないぞ！？」
昌「信玄様？」
私と同じように昌信さんからも笑顔で威圧されると、両手を合わせて謝ってきた。
信「すまない二人とも！！」
貴「全く…。全部こぼれちゃったから、また作らないと…」
結「あ、あの！私のせいなんです！！ごめんなさい！！」
昌「いやいや、君は気にしないでいいよ」
困った顔で昌信さんは言う。
貴「明日、どっちみち薬草を探す予定はあったんだ。だからその時に、一緒に採ってこよう」
昌「なら、オレとこいつで行くぜ！！」
貴「うん。あ、昨日本で見せた薬草があったら採ってくれるかな？」
昌「あー、あの薬草な。仕方ねぇから、採ってやるよ」
結「あ、あの！私もお手伝いします！！」
昌「えっ、けど…」
結「私のせいですし…お手伝いさせてください！！」
貴「……」
この子は、悪意があって言っているわけではない。
ただ純粋に、手伝いたいだけなのだろう。
けど丸薬のことは他言無用。他の軍に知られるわけにも、ここにいる武田の家臣と私以外にも知られるわけにもいかない。
…そして何より…。
貴「君は来なくていい」
結「えっ？」
貴「これは私の仕事だから」
結「けど…！」
貴「知識のないやつは邪魔なだけ。来ないで」
信「A！その言い方はないだろ！」
貴「っ……」
きつい口調で信玄さんに怒られ、押し黙る。
そして何故か、悲しい気持ちになる。
私は、他の人の手を借りたくない。
ーー私は、この仕事を誇りに思っているから。
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ふく - おかかさんのこのお話、大好きです。続きを本当に楽しみにしています。 (2020年3月5日 21時) (
レス) id: 61180c9817 (このIDを非表示/違反報告)
雪桜 - 小説消されると書くのが嫌になりますよねでも頑張ってください待っています (2018年10月30日 12時) (レス) id: 53aaf76c78 (このIDを非表示/違反報告)
サケ - 続き消されましたか？それでも頑張って下さい (2018年8月20日 0時) (レス) id: ced462d407 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - あの続編消されてしまったんですか？ (2018年8月14日 9時) (レス) id: 40a916232a (このIDを非表示/違反報告)
おかか(プロフ) - 紅葉さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです♪ただ今スランプのため…もう少々お待ちいただけると幸いです…！これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2018年2月28日 15時) (レス) id: 4fe1a36d40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかか | 作成日時：2017年11月14日 15時
