【弱虫ペダル】マイペース君とマイペースちゃん【真波山岳】

◎32話 ページ37

貴「………」

山岳の服の袖をギューっと握る。

真「ほら、ベッド行こう？」

貴「うん……」

山岳は、あたしの家に泊まってくれる。昔は、よく一緒に寝たなぁ…。

貴「ごめんね、山岳。迷惑かけて…」

真「全然迷惑なんかじゃないよ？気にしないで！」

貴「……ありがとぉ…」

父「おやすみ、2人とも」

真「はぁーい！」

貴「おやすみ…」





『A…。A！！！』

え！！？お母さん！！？

『何してんのあんたは！！山岳君に迷惑かけて！！』

だ、だって…！！

『お母さんがこうなるのは前から知っていたでしょ！！いつ、発作が起きてそばにいれなくなるのか！！』

そうだけど…！！やっぱ寂しいもん！！不安なんだもん！！

『そんな弱く育てた覚えはないよ！！Aはいつだってどんな困難にも恐れず向かっていたじゃない！！』

………。あたし、お母さんみたいに…、強くなりたい…！！

『なれるわよ！！お母さんの子供なんだから！！あんたには山岳がいるじゃない！！』

なっ！！？//////

『……頑張りなさい。見守っているから』

……うん。あたし、強くなる！！強くなるよ！！！

『その顔よ！！その不敵そうな顔！！』

やってやるよ！！どんな困難も、今まで通り乗り越えてやる！！どんな壁も、ぶち壊してやる！！！

『……あなたがお母さんの子供で、よかったわ。ありがとう。A』

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