その後の碧棺家 ページ27
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『こら宇月!オモチャ片付けなきゃダメでしょ?』
「ええー、まだ遊ぶもん。」
あれからお腹にいた宇月は元気に産まれてきてくれ、今ではもう5歳になっており、やんちゃな時期。
顔は左馬刻に似ていてカッコ良いと幼稚園でも評判だ。
髪色も目の色も左馬刻譲り。
「おら、宇月。言う事聞かねえと飯抜きだぞ。」
「うう、___ グスッ パパごめんなさい。___」
「あ"あ"!?男がこんな事で泣くんじゃねえ!これから妹が産まれてくんだからお前兄貴になんだぞ。しっかり妹を守れる強い男になれ。」
「グスッ ___ うん、僕強いお兄ちゃんになる!」
そう、今私のお腹には赤ちゃんがいる。
女の子と分かった時には左馬刻も珍しく顔を緩ませ喜んでいた。
泣いた宇月を怒りはしたけど、抱きかかえて背中を撫でてあげる左馬刻はもう立派なお父さんだ。
「おら、Aも大人しく座ってろ。」
『ふふ、ごめんなさい。』
「何笑ってやがんだ。他の男の事考えてたんじゃねえだろうな?あ"あ"?!」
『違うよ、幸せだなって思って。』
「あ"?当たり前だろ。俺様の嫁なんだからよ。」
左馬刻はあれから5年の月日が経ち、束縛は相変わらずだけど今では過保護も酷くなっていた。
『明日宇月の服買いに行きたいんだけど ___、』
「あ"!?駄目に決まってんだろ。」
『でも、宇月大きくなったから ___』
「________ はあ、俺様も一緒に行ける時にしやがれ。」
『!、___ うん、分かった。』
そして、優しさも倍増した左馬刻は何とも言えない愛しさがある。
私は最近では笑顔も増えて幸せいっぱいです。
「A最近明るくなったな。」
『え?そうかな。』
「ああ、宇月が産まれたぐれえからな。」
『ふふ、幸せだからね。』
「___ 俺と二人の時よりか?」
『その時も幸せだったよ。』
「________ いつもの言え。」
『愛してるよ、左馬刻。』
子供に嫉妬してしまう左馬刻ですらも愛おしい。
私達は親になり色々変わってしまったけど、変わらないのは「いつもの言え。」という台詞。
これはきっと死ぬまで変わらない。
そして、私達二人の気持ちも変わらない。
「子供が増えてもAは俺だけのもんだ。」
end
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いずな - 蛙離茶さんありがとうございます!もちちさんすいません (2021年1月20日 17時) (レス) id: 9b4203012a (このIDを非表示/違反報告)
蛙離茶 - いずなさんもちちさんがモ父さんに変換しちゃってますよ! もちちさん凄く面白かったです! (2021年1月20日 17時) (レス) id: 2527b580b0 (このIDを非表示/違反報告)
いずな - モ父さんのこの作品を見て束縛、嫉妬にはまりました!とても、面白かったです! (2021年1月20日 17時) (レス) id: 9b4203012a (このIDを非表示/違反報告)
もちち(プロフ) - リンさん» 初めまして!嬉しいです!!ありがとうございます(><) (2021年1月11日 6時) (レス) id: f43d196550 (このIDを非表示/違反報告)
もちち(プロフ) - 翠さん» コメントありがとうございます!!束縛、嫉妬系良いですよね!好きな人にされるとキュンキュンしちゃいます(^q^) (2021年1月11日 6時) (レス) id: f43d196550 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:@羽黒 | 作成日時:2020年10月9日 1時