束縛系男子【碧棺左馬刻】

その後の話 １ ページ21

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私が左馬刻の家に引っ越してきて１ヶ月が経った頃。





『左馬刻、明日有美と遊びに行きたいんだけど___ 』




｢___ 何処行くんだ。｣




『ち、ちょっと買い物へ。』




｢場所を言え。｣




『〇〇アウトレットモールに、』





そう言うと左馬刻はカードを渡してくる。



一緒に住み始めてからは何処かへ行く時には絶対に報告しなきゃいけない。



そして、クレジットカードを毎回渡してくる。



最初気を使って使わなかった時には明細で使ってないのがバレて凄く怒られた。



何処へ行ったかが明細で分かるからクレジットカードをどうしても使わせたいらしい。





『あ、ありがとう。』



｢___ ああ、門限は守れよ。｣



『うん、分かった。』





私の門限は19時って決まった。



前、夜の21時まで帰らなかった時には事務所の人達総出で私は捜索されて大変な事になった。


私が失踪したと思われたらしい。


その夜は思い出したくもない程左馬刻にお仕置されました。






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｢何処のお店行く？｣



『うーん、左馬刻の欲しい物が分からない。』




今日は左馬刻の誕生日プレゼントを買いに来ていた。



左馬刻の誕生日は1週間後。



有美のバイトが休みなのが今日しかなくて今日買いに来ていた。




｢Aの彼氏さんの欲しい物って普通に大人しくしてるAじゃない？｣




ニヤニヤしながらふざけて言ってくる有美の頭を軽く小突く。



でも、ある意味ハズレじゃなさそうで少し身震いした。



メンズの服やアクセサリーを見たりしていると更に頭を抱えてしまう。



左馬刻ってこんな安物じゃ駄目な気がする。




『うーん、どうしよう。』



｢じゃあ、お揃いとかどう？｣



『お揃いか、使ってくれるかな？』



｢大丈夫だよ。だってAから貰った物なら彼氏さんずっと付けてくれそうだよ？｣




たまたまフラッと立ち寄った雑貨屋さんで私は目を奪われた。





『このマグカップ可愛い。』



｢え、良いじゃん！これペアのマグカップだし。｣




私は黒が基調のシンプルなペアマグカップとメンズのアクセサリーショップで女が付けてもおかしくないシンプルなピアスをお揃いにしようと思い買った。




左馬刻が喜んでくれると良いな。





その後、誤魔化す為にカフェに行ってクレジットカードを使った。







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