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『Cafe＆bar いかがですか〜？』
人が混み合う歓楽街。
金曜日だからか羽目を外したサラリーマンが派手に着飾った女に寄って集ったり、イタい服装の女が派手な男に腕を絡ませたりしている。
金曜日だからかな。
私の働くのは "コンセプトCafe＆bar" と呼ばれるお店。
この街に多く展開するキャバクラやガールズバーとは違ってキャストの女の子とカウンター席で対面してお話するだけのお店。
もちろん、健全だ。
ただ、健全故に色々疲れることも多い。
トーク力はもちろん、客引きの際にスルーされると心が傷つく。
おまえらには親切心はねぇのか、ってね
まぁそんなこと思ってたのも初めだけだったけど。
ここで働いてから1年が経とうとしている私には何人かの常連さんがいる。
日替わりで訪れるその人達によって外に立つ時間は格段に減った。
ほら、今日も。
「ナナちゃん〜 おまたせ！」
『遅いよ〜！』なんて営業スマイルをかますとデレデレと緩む頬。
他のキャストの常連さんは中年のサラリーマンだったりなんの仕事をしているのか分からないおじ様だったり
でも私の常連さんは大学生だったり若いサラリーマンだったりホストだったりと比較的接しやすい相手ばかり。
まぁ、運がいいのかなって。
今日の常連さんも1か月前から通ってくれている若いお兄さん。
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作者名：娘娘 | 作成日時：2020年6月6日 15時
