Who will help me? (ページ11)

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『おはよ～』

「おはよ！A！」

週末ぶりの学校。

出会い頭に肩を抱いてきたのは同じクラスのジェシー。

こいつは赤髪で私はブルーブラック(光に当てると結構青い)だから一緒にいるとよく目立ってしまう。

校内で視線が集まるのはすごい恥ずかしいけどジェシーは良い奴なので気にせずによく一緒にいる。

「A、課題やった？」

『うん。考えてきたよ』

「うっそー！見せて見せて！」と私のバッグからスケッチブックを盗み取る。

パラパラと捲っているとある1ページで手を止めた。

「これ…」

『んー？あ、それね。カフェで課題やってたらすごい綺麗な人がいてさ。ついスケッチしちゃったんだよね～』

この間バイト前にカフェで課題をしていたら隣の向かいの席に座った金髪のお兄さん。

はじめは女の子かなって思ってたけど首元の喉仏や手は男性だった。

『綺麗だよね～』と覗き込むとジェシーは「俺、この人知ってるよ」と告げた。

「この人ここの学校の先輩だよ！」

『えっ、そうなの！？』

どうやらジェシーによるとこの金髪美人さんはファッション科の3年生だという。

「なんかやだ！仲良くなんないでよ？」

『は？顔広すぎるジェシーにだけは言われたくありません～』

んー！と唇を突き出すジェシー。

ジェシーはいつになったら私のことを "檻の中のお姫様" 扱いをしなくなるんだろ…

ぐちぐちうるさいジェシーの声を適当に流しているとふと入口で名前を呼ばれる。

『はーい？』

「Aさんお客さーん！」

誰だろう？と疑問に思いながら入口へ向かうと

扉の前でこちらに手を振っていたのは

金髪の美人さん、だった。

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