.乙女. ページ40
『好き…か…』
ﾄﾝｸｽ「実は私も好きな人がいてさ。でも彼とは歳も離れてて…一度断られちゃった。」
『トンクスも好きな人いたんだ！』
少し意外な気がする
トンクスのような心が綺麗な人に愛されれば、どれだけ幸せか…
ﾄﾝｸｽ「うん。すっごく素敵な人だよ。」
トンクスは真っ直ぐに私を見て言う
ﾄﾝｸｽ「だからAにも気持ちに嘘はついてほしくない。さっきのアンタの感情は嫉妬だよ。」
嫉妬…
たしかにフレッドが女の子の名前を出す度、すごく胸が苦しかった
恋心なのかな…
『でも私とフレッドは年が離れてるし、向こうは妹として見てるんじゃないかな』
口ではそう言ってみるものの
内心声に出すと現実が突きつけられてる気がして、辛い
やっぱり私はフレッドの事を異性として見ているのかもしれない
ﾄﾝｸｽ「大事なのはAの気持ちだよ。」
正直になりな。と肩を叩かれる
ふと前を見ると太陽が沈もうとしていた
日没までに呪文を唱えなきゃ
『アマト アニモ アニマート アニメーガス！』
心臓に杖をたて、呪文を唱える
ドクンッと心臓が跳ねた
でもフレッドの時の痛みとはまた違った感じ
やっぱり私はフレッドの事が…
『好き』
ポロリと溢れた本音を
トンクスが聞き逃すはずも無かった
ﾄﾝｸｽ「認めたね？」
イタズラな笑みを浮かべ、こちらを見てくるトンクス
私も自身の言っていたことを思い出し
顔を真っ赤にしてしまった
彼のことをより一層意識してしまう
一度気づいたこの気持ちには、もう嘘はつけなさそうだ
_そこから私は彼のことで頭がいっぱいだった
あんまり人に頓着する性格ではないが
恋をすると人は変わるものなのか
薬の調合中も彼のことを考え、笑を零し
トンクスはその様子を面白そうに見ている
彼のせいか否か、薬の調合は大成功だった
今日作ったのはハナハッカ・エキスという治療薬
死喰い人との戦闘時に役立つだろうと言う考えで
多めに作っておいた
ふわふわした気持ちのまま、薬品の片付けをしている時
気配を感じ、窓の外を見ると
手紙をくわえたミートボールがこちらへ向かってきていた
お気に入りの窓枠に止まると、早くこれを受け取れと言わんばかりにジィっと見つめられた
『ありがとう』
と言い、手紙を貰うと
相手はフレッドからだった
開ける前に胸をおさえる
ドクドクと心臓が煩い
震える手でそっと手紙を開けると
1行目にごめん。と書かれているのが目に入った
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葵 - 続編とても待ちどうしいです！頑張ってくださいまってます！ (2023年5月14日 9時) (
レス) @page50 id: fad29a6ed8 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - ひなのさん» 嬉しいです！ありがとうございます。これからは毎日更新にしていければと思っています(><) (2022年6月15日 22時) (レス) id: 5f9ae5f97c (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - いつも「はぁ？なにこれ最高かよ！」と思いながら読ませて頂いてます。私は欲を言うと毎日更新の方が嬉しいですが、作者様の無理のない更新頻度で大丈夫です！(更新して頂けるだけでありがたい)これからも応援してます！ (2022年6月15日 6時) (レス) id: 7ba680f472 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - マナさん» 最終章の展開まで構成を練っていますが、今後の展開を話したらお話が面白くなくなるかもしれないので秘密です^^*！ 夢主闇堕ちエンドなどにはならないのでご安心を！笑 (2022年5月27日 21時) (レス) @page4 id: 5f9ae5f97c (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 主人公は幸せになるのでしょうか？ (2022年5月27日 13時) (レス) @page5 id: 3a1f179aac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩華 | 作成日時：2022年5月27日 11時
