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ボノニと寝ていたはずなのに。
チャニの匂いがする、ような。
チャニは、いつも優しくてあったかい匂いがする。
「起きました？」
「…あれ、ボノニは…？」
「もう一台の車です。ごめんね、どうしてもヌナのこと譲りたくなくて一緒に乗っちゃった」
「…A、マート行くだろ？夕飯はにくじゃが、なんだろ」
「スンチョリオッパ…」
ゆっくり、安全に進む車の中。
運転しながら黙り込むオッパ。私の言葉を待ってくれている気がした。ミラー越しに合った目は、まだ赤く潤んでる。
覚えてる、オッパが泣いていた声。
「言わなくてごめんなさい。こんな私でも、皆の誇りになりたくて、こっそり作曲の練習してたんです」
「…うん」
「ジフニオッパにも言えなかったの、あんなに天才な人に私の曲なんか恥ずかしくて…。だから会社の人に聴いてもらったら、コンペに出してみないかって」
実力を試すためだけに出したコンペ。
パスしていくうちにデュエット曲になったことも、男性歌手とのデュエットになることも知らなかった。怒られてそこで、この事態を把握した。
私はこの話を、断るつもりでいるのに。
あの時は上手く話せなかったけど今はちゃんと話したい。
また涙が溢れてきて、私の声は震えた。
情けない、ちゃんと話したいのに。
「…泣かせてごめんね」
チャニが大きくがっしりした腕と広い胸で抱きしめてくれた。こんなに大きくなったチャニを頼れなくてごめんね。
余計に涙が止まらなくて、背中に手を回した。
「ジフニオッパに愛される自信を持てって、よく言われてました。でも守られてばかりで何も出来ない私じゃ自信がなくて…」
「ヌナ…」
「私自身が誇りに思えることがしたかったんです。休日に、1人でも練習室や作業室に移動出来るようになりたくて、免許も取った」
私は迷惑を掛けたくなかった。
足を引っ張ったりしたくないの。
みんなとSEVENTEENとして一緒に生きていきたい。でも荷物になりたくないから、ひとりでも強くなりたかった。
「私は、束縛されてもいいよ。みんなが大好きだから、愛してるから、これからもみんなの言うことだけを信じて、生きていきたい」
変わらないよ、大好きだよ。
チャニは子どもみたいに泣いた。私も何故かつられて、ふたりで声を出してわんわん泣いた。
「俺も大好きだから！なあチャニも！泣くな！泣くなって！…もう、オッパが泣いちゃうから！」
私は、これからもみんなの愛情だけを受ける覚悟をした。
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ちゅんちゃん(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！いま�イ泙任△蠅泙后�ページ上部のシリーズ全てを見る、から飛べると思います！ (2021年11月6日 21時) (
レス) id: d1cd92e110 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - おもしろくて一気に読んじゃいました〜！！�△盂擇靴澆任� (2021年11月5日 23時) (レス) @page50 id: 8bf5dbbddd (このIDを非表示/違反報告)
いちご - なんか色可愛いんだが(真顔)面白かったんでホシくんポチっとなしときますねはい。(※彼女は中学生です) (2020年7月27日 21時) (レス) id: edee17033c (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゃん(プロフ) - 瑪瑙さん» はっ…！！エメラルドの…！エメちゃんの大ファンです！読んでもらえて本当に嬉しいです…！なかなか進まなくてだらだらしたお話ですが、そう思って頂けて嬉しいです…(*`ω´*)もっと頑張ります！ありがとうございます！ (2020年7月18日 0時) (レス) id: 9b4c1ba7dc (このIDを非表示/違反報告)
瑪瑙(プロフ) - 文章から感じとれる優しさと愛がいっぱいの雰囲気と主人公と周りのメンバーの愛して愛されるという関係がとても素敵です！私も紅一点物を書いていますがこんな可愛い女の子は書けないです。更新楽しみにしています！ (2020年7月17日 2時) (レス) id: 17f4ccf88a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅんちゃん | 作成日時：2020年7月1日 0時
