Condemnation004 ページ4
「与謝野先生！」
「何だい、敦。………おやァ？」
青年を探偵社へと連れてきた敦が与謝野を呼ぶ。それに応えた与謝野は青年を見て片眉を上げた。
そしておもむろに青年へと近づき、怪我をしている方の腕を持ち上げる。
血が滲むそこを眺め、与謝野は尋ねる。
「あんた、怪我してるね。見てもいいかい？」
「どうぞ」
青年が頷けば、与謝野は青年のシャツの袖を捲る。血が滲む包帯を解けば、そこには痛々しい傷があった。
与謝野はその傷を見て眉を寄せる。そして青年を睨みつけた。
「あんた………、一体何者なんだい？ これは＿＿＿＿
＿＿＿銃創じゃないか」
「………」
「え…………？」
敦は目を見開き青年を見つめる。青年は表情を変えることなく黙っていた。
銃で撃たれることなど、滅多に一般市民にある筈がない。
例え何かの事件に巻き込まれたとして、血が滲んでしまうほど最近出来て治っていないまま、外を出歩けるはずがない。
普段から、そういう怪我をすることに慣れていなければの話だが。
「あの」
青年が口を開いた。
「………手当て、してくれませんか。すげぇ痛いんですよね。これでも」
「は………？」
青年の言葉に与謝野も敦も拍子抜けする。疑われてるのだ。なのに堂々と、手当してくれとこの青年は言った。
痛いから処置をしてくれと。
「……………図々しいねェ……」
「よく言われます。けど、彼が手当をすると言い出しましたし、このまま帰ると同居人にも心配かけさせてしまうんで、処置してもらえると助かります」
「………まあ、色々聞くのは後だ。しかしまあ、この怪我でよくそんな平気そうな顔してられるね」
「いやまあ、表情筋が固いというか」
何だか気の抜ける青年だなと敦は思った。
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アキラ(プロフ) - 更新待ってます！すごく面白かったです! (2022年9月8日 21時) (
レス) @page9 id: a46c7ae3f5 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 内容がとてつもなくタイプなのとすごく続きが気になるのですがもう更新なさらないのでしょうか？ (2022年8月26日 18時) (レス) id: e8a57b3ea6 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。待ってます。 (2021年1月31日 8時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
炎歌 - 更新頑張ってください！ (2020年9月13日 23時) (レス) id: e4548ba768 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠妨げるもの、死すべき - この調子で頑張ってください！！次の最新待ってます！！ (2020年7月21日 9時) (レス) id: ca6e0644d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯 | 作者ホームページ：
作成日時：2020年6月26日 22時
