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「私も真逆と思ったよ。軍警と関わり、事件に関係者として関わりたいが為だけに、ただの保険で、君が人を傷付けるなんて」



「俺が行った時に、仕事が無かったら困るからな。軍警に俺に協力してくれる奴が居たから出来たことだが……」


「だろうね。……未だに信じられないよ。君が人を傷付けるなんて。



ーーそんなに"彼"のことが大事?」



太宰のその問いにルヴは迷うことなく「嗚呼」と返事をする。



「だけど、だからってここまでする必要は__」


「太宰」


ルヴは太宰の言葉を遮る。

そして真っ直ぐ太宰を見つめた。


そこには揺るぎない意志があった。



「勘違いしないでくれ。俺は決して善い人なんかじゃない。


彼女達に刃を向ける時も、心は痛んだがそれで彼奴を守れるなら仕方ないと思っていた。



彼奴さえ守ることが出来るならそれでいい。


その為なら、倫理も道徳も捨てることが出来る」



ーー大切な人を守りたいと思うことは何もおかしくない。


大切な人を守るために誰かを傷付けた人も少なくはない筈だ。

だが。


ーーここまで迷いが無いというのは……。





太宰はドストエフスキーの言葉を思い出した。




『大切な人を守る為ならば何でも出来る、人を殺すことだって厭わないと思うことは誰だってあります。

けれど、それを実際に行動に移せる者は多くない。


では、行動に移した者を責められますか?

子供を守る為にそのナイフを手に取り、暴力を奮う夫を刺し殺した母親を責められますか?


……太宰君。




君は彼が狂ってると思いますか?』

〃→←〃



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★ayaka★(プロフ) - 面白かったです。続き待ってます (2019年10月26日 22時) (レス) id: 65fd904e63 (このIDを非表示/違反報告)
きなっちょ@本垢(プロフ) - 公開おめでとうございます~!!これからも応援してます!! (2019年10月26日 0時) (レス) id: 9d0e711e2b (このIDを非表示/違反報告)
飛沫(プロフ) - 公開おめでとうございます!ずっと待ち構えていました!これからも応援してます! (2019年10月25日 20時) (レス) id: 5cd376c69b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年10月15日 19時

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