検索窓
今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:17,333 hit

第二楽章:a cappella ページ12

·









·

「それで、仕事は何だ?」



歩道を歩きながらルヴさんに訊かれ、僕は国木田さんから貰った資料を捲る。



「最近、女性が刃物で切りつけられる事件が連続で起きているそうです。死者はいないんですけど、重傷の人も居るらしくて……」


「通り魔を捕まえれば良いのか?」


「そういうことです。けど、捕まえられるのかな……」


「捕まえなければまた誰かが傷つくんだろう? なら、早く捕まえないとな」


「そうですね!」


とは言うものの、ルヴさんはふわふわしていて心配だ。いざとなったら僕の異能を使って……「おい!! 誰かそいつを止めてくれ!!」

………へ?

突然、悲鳴が上がった。


凄い形相でこちらへ走ってくる男。



その手には、先の尖ったナイフ。


まずい。こっちへ来る……!!


「そこをどけぇっ!!」

しかも男がこのまま突っ込んでくれば、確実にルヴさんの腹に刃物が刺さる。
なのにルヴさんは避けようともしない。

真っ直ぐ男を見つめている。




「ルヴさん!!」


僕が叫べば、ルヴさんはこちらを見て云った。



「大丈夫だ」



次の瞬間、男は地面に叩き落とされて呻き声をあげていた。

〃→←rest_1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
34人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

★ayaka★(プロフ) - 面白かったです。続き待ってます (2019年10月26日 22時) (レス) id: 65fd904e63 (このIDを非表示/違反報告)
きなっちょ@本垢(プロフ) - 公開おめでとうございます~!!これからも応援してます!! (2019年10月26日 0時) (レス) id: 9d0e711e2b (このIDを非表示/違反報告)
飛沫(プロフ) - 公開おめでとうございます!ずっと待ち構えていました!これからも応援してます! (2019年10月25日 20時) (レス) id: 5cd376c69b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年10月15日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。