【文スト】配達のお兄さん、お料理します【男主】

お兄さんのバレンタイン（レイくん） ページ8

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「レイくん、happy valentineだよ！」




何故、彼が有島の家に居るのかはさておき、有島はチョコレートをレイに渡した。


レイは包装を解き、箱を開け、中身を確認すると、顔を上げて有島の頭を撫でた。




「ありがとう」



一瞬、虚をつかれたようにレイを見つめたあと、有島は照れたようにはにかみ、笑った。

一方のレイは暫く何かを考えたあと、有島に向かって腕を広げた。有島の脳内にはてなマークが浮かぶ。



「お礼するものがなにもないから」



「れ、レイくん⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅！！」




ぱあっと顔を輝かせ、躊躇することもなく、レイに抱きつく有島。
レイは「あーりーしーまー」と額を有島の肩にぐりぐりと擦り寄せた。


有島もふふふ、と楽しげに笑う。


レイという存在は、有島にとって非常に貴重な存在であった。普段、甘やかす立場の彼が甘えられる存在。

⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅手放したく、ないなあ⋅⋅⋅⋅。



レイを抱きしめながら、有島はそんなことを考えていた。



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(うまい)

(レイくん、ハムスターみたい⋅⋅⋅⋅⋅⋅可愛いなあ！ もう！)

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