【文スト】どうも、配達のおにーさんです【男主】

配達五:お兄さん、弟子に会いたい ページ6

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太宰治という子は、とても危うい子だ。



だからとても目をかけていた。


彼の方も、慕ってくれていたと思う。⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅慕ってくれていたと思いたい。うん⋅⋅⋅⋅⋅。


彼を置いていってしまったのはとても気掛かりで気掛かりで夜しか眠れなかったが、真逆、彼もマフィアを抜けたとは。



今まで会いに行ったら連れ戻されそうだったから行かなかったけど、今なら⋅⋅⋅⋅⋅⋅。





「ねえ、中也。治は今何処に」



「知らねえ」



「まだ全部云ってないよ。ばっさり切らないで！！ お兄さん泣いちゃうよ！？」



「良い大人が泣くな。気持ち悪ぃ⋅⋅⋅⋅⋅⋅」



「うう⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅中也君が反抗期⋅⋅⋅⋅⋅⋅」



いつの間にこんなにすれて⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅。



マフィアのせいだ。ちくしょー、マフィアめ⋅⋅⋅⋅。素直だったあの頃の中也を返せ！！




「よし。治に会いに行こう！」



俺は意を決して立ち上がる。


そんなとき、葉子の声が耳に入る。




「どうやって探すの？」




「⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅気合い？」



「馬鹿なの？」




どうしよう。葉子ちゃんも反抗期だった。


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