配達十二:お兄さん、怒らせたら駄目 ページ16
⋅
⋅
「包帯無駄遣い装置！！ 木乃伊男！ 女の敵！ 社会不適合者！！ 武郎に近付くなー！！」
「きゃんきゃんきゃんきゃん五月蝿いなあ⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅。君は犬のように五月蝿いから嫌いだよ。ほーら、わんって鳴いてみなよ」
「こいつっ⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅！！ 殺す！ 絶対殺してやる！！」
「君に殺されるのは御免だね。殺されるのなら先生の手で殺されたいよ」
激しく言い争う二人に、有島は腕組みをし、頸を傾ける。
「⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅うーん。お兄さん、こんなに愛されてて嬉しいとは思うけれどもね、一寸ヒートアップし過ぎじゃないかなあ？
お客さんの迷惑にもなるし。
そろそろ、止めないと」
有島は二人の元へと行き、間に割って入る。
それでも喧嘩は止まらない。
有島は笑顔のまま、二人を宥めようとする。
「はいはい、二人とも落ち着いて」
「でも！！」
「だって！！」
それでも食い下がろうとする二人に対し、有島は二人だけに聴こえるような声で云った。その声は絶対零度とも云えるほど冷ややかだった。
「いい加減にしねえとそろそろ俺の堪忍袋の緒が切れんぞ？ それでも良いのか？ こちとら店や敦君達に迷惑かけたくねえんだよ。良いから黙って喧嘩を止めろ」
笑顔のまま、突然口が悪くなる有島に、葉子も太宰も先程の口論が嘘のように静かになる。
決して怒らせてはならない相手だということを、長年の付き合いである葉子や太宰は身をもって知っていた。
「はい⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
二人は声を揃えて返事をする。
「よーしよし。良い子だなあ！ 二人とも。お兄さんは嬉しいよ」
＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞
灯りの灯る部屋【ホームページ】
閲覧自由です。暇なときにでも。
配達十三:お兄さん、勧誘される→←配達十一:お兄さん、喧嘩は好きじゃない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 619人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼します！私男主の愛され大好物なので嬉しいです！文ストのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (5月22日 13時) (
レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
水耶(プロフ) - 北森くん出てきてくれてめっちゃ嬉しかった！隼ってでてもしかしてって思ったけど、、灯さん天才すぎます！感謝しかない！ (2023年1月17日 15時) (レス) @page20 id: 4c6b81a587 (このIDを非表示/違反報告)
野良神@アホの子症候群(プロフ) - 一部完結おめでとうございます！ (2019年2月16日 15時) (レス) id: 98ee09b097 (このIDを非表示/違反報告)
姫歌(プロフ) - ありしまま……………好き。一部完結おめでとう！ (2019年2月16日 15時) (レス) id: d8a4d97043 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - あああああ愛してるありしまんまみーや……今日の学校のクソさが全て洗い流された好き…… (2019年2月16日 13時) (レス) id: c18a6b747d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：灯 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nyam83542/
作成日時：2019年2月4日 21時
