cosmic is きらきら (ページ10)

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コンカツ(Lt.GRE) ページ10

あれからまた連絡が途絶え、生存確認と言い聞かせてスタンプを送り。
数回のラリー後、また連絡が途絶え。
マメな方ではないんだなっていうことに気づいた。

"飯食い行こ、ノンアルで"

どれだけ舞い上がったことだろう。
職場だということも気にせずに大きくガッツポーズをした。
たった一文、されど一文。
私にとってものすごい威力をもっていた。

.

メイクおk、髪型おk、下着おk。

待ち侘びてました感は必死感に繋がる。
って言い聞かせて、待ち合わせ時間ちょうどに着いた。

ライトグレーのスーツを着た薮くん。
にっこり笑って手を挙げてくれた。

「今日はノンアルね、俺は飲むけど」

「え、薮くん飲むなら私も…」

「絶っっっ対だめ！いくぞ」

スマートに手を繋いだ。
繋いだ？いや、絡めた。
恋人繋ぎ。

これは？なんで？あれ？ん？どうした？
もうありとあらゆる疑問符が浮かぶ。
ぽやぽやそのまま手を引かれて着いたお洒落なお店。
個室で創作料理。
え、なんか高そうじゃない？
席に出ているのはドリンクメニューだけ。

「今日はコースにしてあるから」

「そ、なんだ…」

「いやー、疲れたわ。明日俺休みなんだけどA仕事だよね」

あらー、なんかすんなり呼び捨て。いつから？

「…そだね」

「休み合わないとなかなか不便だよな。まぁ泊まってくでしょ？」

さらーっと。
さらーっと誘われたよ？私これどうしたらいいの？
感情も立ち位置も迷子なんですけど。

「初デートで緊張してんの？かーわい」

「う…」

「もしかしてA忘れてる？」

「えっ？！」

「4人で飲んだ時さ、俺言ったよね？んでAも頷いてくれたじゃん」

…え、まって。
なにそれなにそれ全然記憶にない。
なんか都合よく勘違いしそうなんですけど。

そしたら薮くんは腰をあげて、テーブルに手をついて…
所謂その、卓ドンってやつで唇を奪われる。

「…や、ぶく」

「んー？飲み物決まった？」

さも当たり前みたいに…いじわる顔で席に座り直す薮くん。
思わずメニューで口元を隠す。

「おい、何にやけてんだよ」

「げ、バレた」

「今の3回目のキスだからね。忘れてるだろうけど」

気だるげに頬杖をつく姿がセクシーで。
アルコールも何も飲んでないのに顔がほかほかしてきた。
あてられてる。

「もう、同じこと2回は言ってやんねーから」

しばらく禁酒しようと誓った夜。

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姉の実体験を多少盛って作りました。ネタ提供thx！