うるせえ、愛だ

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きょうが、最後。

そう思って買ったおもちゃでAを想像しながらして、






yg「A、っ A、 すき、 ひ、ぁ、あ」








初めてAの名前を口に出した。

今まで悔しくて絶対Aの名前なんか呼びながら一人でするなんてしなかったけど。





気持ちいい、けど足りない。

もっと、A。どこいにいるんだよ、アホ。








すぐに果ててしまって、肩で息をしながら後処理をする。

ティッシュを捨てて、手を洗ってすぐにお風呂場に向かった。







蛇口をひねって冷水を浴びる。


最後。

今日が、Aを想う最後の日。

Aがつけた跡なんてひとつも残っていない。そりゃそうだよな。









冷たい水と一緒に、あったかい涙がぼろぼろと零れた。

ほんっと最低だ、あいつ。







体が、脳みそが、心がAを忘れたくないって言う。
辛い、辛いよA。








あんな愛の言葉吐いて、俺の事過保護に扱って、

なんで離れていくんだよ。









yg「っA、あいたい、…ぅ、」








なんでこんな泣いてるんだろう。


ツアーもアルバム制作も落ち着いたから、疲れが出て、重なったんだ、多分。







ああ。そう言えばAって、

俺が死ぬほど忙しいときに会いに来ること、なかったなあ。







今更気づいた、

ツアー、アルバム制作、新曲制作、MV撮影、収録。



Aが来るのはいつもそれが終わったあとで、

最後に会った時だけ、収録中に押しかけたんだ、あいつ。









懐かしいな、ほんと。

なんで今更そんな優しさに気づくんだろうか。






yg「絶対お前よりイケメン捕まえてやるよ、あほ、」





いつの間にか鼻声だった。


このままじゃ風邪ひくなあ、なんてぼーっと考えながら、蛇口に手を伸ばした瞬間＿＿＿、









「俺選ばなきゃ許さないよ、ユンギヒョン、」


後ろから、酷く懐かしくて愛しい声が聞こえて、

俺の手に大きくて暖かい手が重ねられた。




背後から懐かしい大きな体に抱きしめられる。





「ヒョン、」









発散









.


作者)泣いてたしAくんも静かに入ってきたんでユンギヒョンはAくんがやってきたことに気づく訳ありませんはい(無理矢理)

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