令和から来た私だけど、まぁとりあえず鬼殺隊には入るよね 弐

肆拾玖　膝枕 ページ9

善逸side


「ねぇ善逸くん、寝れない。寝れないよ。」


「でも寝ないと体力消耗する一方だよ？」


「わかってるんだけど…………………。」




不服そうな顔するAちゃんもカワイイ。

でもわかる、こんな場所で寝るのはちょっとキツい。

鬼いるし、暗いし。

夜だから鬼が活発に動く時間帯だし。

普通に怖くない？怖い。

もう帰りたい。でもAちゃんと一緒にいたいから帰らない。

うん、そもそも帰れないんだけどね。




「ねぇ善逸くん、寝れないの。」


「ん？うん？さっき聞いたよAちゃん。」


「だからね、ちょっと膝枕までは言わないけど、なんかこう、肩を貸してくれるととても助かるんだけど、だめ？」


「…え！！？」




膝枕………………………俺が…Aちゃんに…？

え……え、え！！？

なにこれ夢！！？え、でも確認、しないと…え？




「俺が？」


「他に誰かいるの？」


「………Aちゃんに？」


「うん。」


「膝枕するの？」


「いや、肩貸してくれるだけでもいいよ、膝枕すると善逸くん身動き取れなくなるでしょ？
それに足痺れ」


「全然いいよ！！！！」





足が痺れる？そんなことどうでもいい。

Aちゃんに膝枕できるなら全然いい。

うん、むしろさせて、足痺れてもいいからさせて。




「ホントにいいの？」


「うん！！！！全然！！！！
むしろお願いします！！！！」




ちょっとだけAちゃんが怪訝そうな顔をした。

あ、まって、今の発言のせいで撤回されたりするの？

まってまって、それはやだ。

でもみて、Aちゃん。俺はもう準備万端です。

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