令和から来た私だけど、まぁとりあえず鬼殺隊には入るよね 弐

漆拾参　選別終了 ページ33

善逸くんが呪いの呪文みたいな、なんかこう、この世の終わりみたいにブツブツ呟いてる。

これ実際見た方が結構ヤバいよ、怖いとかじゃない。

ホントになんか、呪いそう。




｢で？俺はこれからどうすりゃいい。刀は？｣




玄弥くんや、怖かったんだぞ、お前。

マジで、女の子にあんな態度とっちゃダメだからね、まずもう顔がヤンキーのそれ。

ご兄弟揃ってとっても怖い顔されてますよね、知ってます。

大丈夫、優しいのも知ってるから安心して。

………誰に言ってんだろ。




「まずは隊服を支給させて頂きます。
体の寸法を測り、その後は階級を刻ませて頂きます。」


「階級は十段階ございます。
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸。
今現在皆様は一番下の癸でございます。」


「刀は？」


「本日中に玉鋼を選んで頂き、刀が出来上がるまで十日から十五日となります。」




あの恐ろしい顔を見て余裕ぶちかましてるあの子たちもなかなか凄いよね、尊敬する。

ねぇ、そして貴方はいつまで私の手を握ってるの？

なんで私たち手ぇ繋いでるの？

炭治郎くんの方見てもニコッてしかしてくれん。

いや、ニコッじゃねぇから。




「さらに今から鎹鴉をつけさせて頂きます。」




そう言われて、飛んでくる鴉たち。

まぁ知っての通り、善逸くんは雀なわけ。

うん、知ってた、カワイイね、雀ちゃん。

そして私のとこに来た鴉はというとね。




「めっちゃ綺麗…。」

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