【呪術廻戦】呪われた世界の片隅で３ (ページ36)

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番外編　・ページ36

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伏黒「……つーか、一番初めに肌が白いって言ってたよな？ノーカンだろ、これ」

「でもモニターに花丸付いてるよ」

伏黒「さっきから基準が緩いにも程があるだろ。本当にやる気あんのか」

最後は一体誰に向けた文句なのか。仮に運営(？)に放った所で無意味なのだろうが、その気持ちは十二分に理解出来たので目を瞑ろう…緩いお陰で私が乗り切れた節もあるけれど。

十個目を上げた途端、"コンプリート！"と華やかな字体がモニターには映っていた。祝われる私の心境は主に伏黒の所為でそこそこ複雑めいていたけれど、先にも述べたように感動と達成感で殆ど機能せず終わった。

「さぁさぁ満を持しての伏黒ターンだよ〜！ハードル上がってるよ〜！！」

…ともあれ、手を叩き満面の笑顔で切り替え、伏黒を囃すのに神経を塗り替える。相変わらずの彼の顰めっ面にはとうに慣れているためガン無視だ。寧ろ、あれが彼の標準顔と言っても過言ではない。

「お前に私を褒められるかな」

伏黒「も〇〇〇姫みたいに言うな。お前よりは上手くやれる自信がある」

「"目が二重"発言野郎が何抜かしてんだ」

やけに私に当たりが強い伏黒に厳しい言葉を浴びせられた回数もカウントしておくんだったと後悔する。行った所で特に意味はないが。多少の被害者アピールなら出来るだろう…同情してくれる心優しい相手がいるかいないかは置いといて。

この部屋での所業の所為でほぼ底をついた彼に対する良心で一つだけ助言をするならば、"緩い"ということはそれだけ"簡単"だという事だろうか。経験者が語っているのだから先ず間違いない。

余談だが、此処に来てから伏黒に対する理解が一つ増えた気がする。今まで彼を散々"姑のようにねちっこい"と言ってきたが実際はそうではなく、時と場合によっては面倒臭い、"どうせやるなら完璧に"タイプだったのだ。

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