第112話 そういうことpart2 ページ26
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釘崎「アンタ私より早く高専来てたでしょ。アイツの好みとかそーいうの知らない?」
「うーん…そうは言っても私対して野薔薇ちゃんと差があった訳じゃないんだよなぁ……」
釘崎「……伏黒召喚」
「りょ」
暫しの沈黙の後、パチンと指を鳴らした野薔薇ちゃんの命を待ってましたと言わんばかりにスマホを操作し伏黒本人ではなく伊地知さんに早速電話を掛ける。
何コール目かで伊地知さんが『はいもしもし』と出た瞬間、野薔薇ちゃんに素早くスマホを手渡すと、普段よりも明るいトーンで"まだ伊地知さんの運転する車に乗っているであろう伏黒"を此処に連れて来るよう手際良く伝えていた。
直接伏黒に当たっては絶対断られると予測した上での策であったが、野薔薇ちゃんが『アザッス!!シクヨロデース!!』と棒読み声大でお礼をする辺り、了解を得る事が出来たのだろう。
釘崎「今から私達よりも虎杖に詳しい奴が来るわ」
小沢「あのっ、」
「策を練るにしても先ずは情報収集からしよう」
小沢「もし釘崎さんや桜小路さんが虎杖君のこと…」
釘崎「ない。天地がランバダを踊ってもない」
「ごめん私の好みディーン・フジオカだから」
優子ちゃんの心配は我々の即答であっさり杞憂に終わり、伏黒現着までの間ここぞとばかりに乙女トークを花を咲かせて繰り広げる。
「虎杖のどこを好きになったの?」とか「いつから好きになったの?」「中学の虎杖ってどんな感じだった?」「虎杖の恥ずかしエピソードは?」などなど…途中から話が逸れたものの数え出したらキリが無い。
そんな時間を忘れるキャッキャッウフフな時間は唐突に響いた「おい、なんなんだよ」と怒気を含んだ声音で遮られ、頭上から降りかかる怒りと苛立ちの空気に顔を上げると、待ってました我等が伏黒の爆着。
釘崎「オッス伏黒ォ!!虎杖って彼女いるー??」
伏黒「は?」
「実はさぁ〜この子がかくかくしかじかでぇ〜」
伏黒「つまり、
釘崎「えぇ、
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第113話 理屈っぽいに定評のある男→←第111話 そういうこと
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作者名:柊ひな | 作成日時:2021年2月26日 21時